本記事は、 金川顕教氏の著書『年収1億円の神ルール10』(ポプラ社)の中から一部を抜粋・編集しています
ライフスタイルに大切な先見力とは
みなさんは、例えば車を20歳から70歳まで持つと、維持費を含めていくらぐらいの費用がかかるかをご存じですか。ファイナンシャルプランナーの平田浩章氏の試算によれば実は、4000万円ぐらいかかります。
これも、言うなれば先見力です。
この費用をどう考えるか?
これが得ならそれはそれでいいわけですし、自分の車を使う頻度に合わせて車は買わずに、カーシェアリングをしたり、レンタカーを借りたり、タクシーを利用してもいいわけです。まずはこの4000万円という数字を知ること、それが先見力に通じてきます。
経営者にフェラーリを買う人が多いのは、リセールバリューが高いからです。2000万円で買い、売る時に1900万円で売れれば、100万円しか損をしません。国産車ですとアルファードもリセールバリューが高いです。
新車のプリウスを300万円で買って、3年後に売ったら150万円にしかならないのであれば、フェラーリを買ったほうが断然お得です。
ロレックスなどの高級時計を買う人が多いのも、同様の理由です。僕は昔からクロムハーツが好きで、クロムハーツの商品を何点も買っていますが、ブランドの価値が上がっているので、商品の価値も上がっています。
商品そのものの値段で考えるのではなく、売ったらいくらになるのかリセールバリューを考えるのも大事な先見力だと思っています。
月収の1割を貯蓄に回せば1億円の貯金ができる
先見力を身に付けるためには、長期的な視点が大切だということはお話ししました。お金のことで言えば、長期的な視点を持つと、貯金の大切さが重要になってきます。
つい最近、日本人はアメリカの次に億万長者の割合が多いという調査を見ました。そこで、1億円を貯金するにはどうすればいいか考えたことがありますが、実は、1億円を貯めることは、それほど難しくないのです。
日本人のサラリーマンの生涯年収は、大体3億円と言われています。もし共働きで稼いだとしたら、3億+3億で6億円になります。この10%貯金をするだけでも6000万円です。
この貯蓄を元本にして年利3%で運用するだけで、18年で1億円を超えます。実際は20代、30代、40代は積み立てながら貯蓄をするので、複利の効果で、もっと短期で資産形成できます。
つまり、稼ぐ能力、増やす能力も、もちろん重要ですが、お金を貯めるのに一番簡単なのは、貯金する力を身に付けることです。
老後にかかる資金は2000万円と言われていますが、冷静に毎月コツコツと貯めていけば、意外と貯まるものです。
例えば月収の10%を22歳から貯金していたらいくらになるでしょうか。これは、複利計算アプリを入れれば、計算が苦手な人でもすぐに分かります。
月収が30万円だとして、毎月3万円を5%で積み立てます。5%にしたのは、大体世界の株式市場の平均のリターンが、大体5%から7%ぐらいに増えると言われているからです。
そこで元本10万円から、毎月3万円を積み立て、年5%で回すとすると、18年で1090万円を積み立てることができます。通常の貯金では、658万円しか貯まりません。しかし、年5%で回せば、資産は30年後に2554万6050円になっています。
1464万6050円増えるわけです。もうこれで2000万円問題は解決しています。
共働きで退職金ももらえるとしたら、さらにプラスとなります。
「1割も貯金するのは大変」という人は、まずは月々のランニングコストから見直すことです。このことを意外と意識をしていない人も多いです。
ランニングコストは、月々のコストが低い、生活に必要と考えてしまうために、軽視をしてしまいがちですが、それが5年、10年と積み重なると、大きな差を生みます。
例えば、携帯電話もau、ソフトバンク、ドコモなど大手キャリアから格安SIMに替えるだけで月5000円ぐらい安くなります。これだけで年間6万円。10年間で60万円です。家族が4人なら、年間24万円、10年間で240万円もの差が出ます。ですから、絶対に替えるべきではないでしょうか?
また電気料についても、2016年から電気の自由化が始まり、最近では楽天でんきなども出てきました。ネットだけで切り替えが簡単にできるので、ぜひ比較サイトなどで検討してみてください。年間で1〜3万円ぐらい安くなります。
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