本記事は、 金川顕教氏の著書『年収1億円の神ルール10』(ポプラ社)の中から一部を抜粋・編集しています

オンリーワン思考とは

ポイント
(画像=PIXTA)

他人と優劣で勝負すれば、ナンバーワンを目指すやり方となり、レッドオーシャンになります。そうではなくてオンリーワンになるためにどうすればいいかを考えることが大切です。

例えば、社内で100人中1番になりたいのであれば、100分の1を目指すのではなく、10分の1になれるものを2つ見つけて1番になるという掛け算思考が大切です。

1万分の1の人になりたいのであれば、100分の1を2個見つけることです。もし100万分の1になりたいのであれば、100分の1を3個見つければ、「100分の1×100分の1×100分の1」で100万分の1です。

僕は、何事もこの考え方をベースにして行動しています。

もともと僕は、年収1億円を目指していましたが、公認会計士になって、会計士として独立しなかったのは、会計だけでは、年収1億円にはなれないからです。

年収1億円を超える人は、1万人に1人です。会計士1万人の中で1番になれば、年収1億円も可能でしょうが、会計士で1番になるのは至難の業です。そこで、会計だけでなく、違う分野である出版を、会計と掛け合わせたのです。

現在、僕は会社7社のオーナーで、本を37冊出版し、累計40万部に達していますが、会計士の仕事をしながら、ここまで多くの本を出版している人はいません。

アフターコロナを生き残るには、ますます掛け算思考が大事になってきます。

営業と物販、営業とグルメ、営業と投資など、何かと何かを掛け合わせる、掛け算思考で人と違った力を身に付けることが重要です。

1つの分野でオリジナリティーを目指し、1万分の1になることは難しいかもしれないですが、掛け算思考という考え方をベースに、100分の1×100分の1で1万分の1を達成することは、1つの分野で1万分の1を達成することよりも簡単です。

では、どうすれば、「オリジナリティー」を得られるか。そもそも、「学ぶ」という言葉は、「真似ぶ=まねをする」からきた言葉です。1つのことを学んだだけでは、ただの「真似」ですが、「真似」と「真似」を掛け合わせることで、オリジナリティーが生まれます。

何か小さい分野でもいいので、100人中1番を積み重ねていくのが非常に重要です。

例えば、会計士はずっと勉強ばかりしてきたので、プレゼン力とかコミュニケーション能力が弱い人が多いわけです。そこで、会計士として100人中1番でも、コミュニーション能力も100人中1番になれば、100×100で10000人となり、1万人の中で1番になれます。

今、僕は、公認会計士でもあり、会社7社のオーナーでもあり、経営コンサルタントでもあり、「YouTube図書館」というYouTube動画も発信しています。つまり「公認会計士×会社7社のオーナー×経営コンサルタント×作家×YouTuber」というオリジナリティーある肩書きを持つことで、オンリーワンの地位に立てているというわけです。

ところで日本で一番高い山は富士山ですが、みなさんは2番目に高い山をご存じですか?2番目が北岳、3番目が奥穂高岳です。登山が趣味という人にとっては常識ですが、一般的にはほとんど知られていません。

つまり、1位しか人々の記憶に残らないのです。1位以外は、2番も100番も同じ。だからこそ10分の1でもいいから1番を目指すこと、そしてそれらを掛け合わせることが、僕は非常に大事だと思っています。

年収1億円の神ルール10
金川顕教(かながわ・あきのり)
公認会計士、経営コンサルタント、ビジネスプロデューサー、投資家、事業家、作家。三重県生まれ、立命館大学産業社会学部卒業。大学在学中に公認会計士試験に合格し、世界一の規模を誇る会計事務所デロイト・トウシュ・トーマツグループである有限責任監査法人トーマツ勤務を経て独立。トーマツでは、不動産、保険、自動車、農業、飲食、コンサルティング業など、様々な業種・業態の会計監査、内部統制監査を担当。数多くの成功者から学んだ事実と経験を活かして経営コンサルタントとして独立し、不動産、保険代理店、出版社、広告代理店など様々なビジネスのプロデュースに携わる。「量からしか質は生まれない」をミッションとして、1人でも多くの人に伝えるために執筆活動を開始し、ビジネス書、自己啓発書、小説など多岐にわたるジャンルでベストセラーを連発させている。著書は多数あり、主な著書に『仕事と人生を激変させるなら99.9%アウトプットを先にしなさい』(SB クリエイティブ)、『さあ、本を出そう!出版一年目の教科書』(総合法令出版)、『これで金持ちになれなければ、一生貧乏でいるしかない。』『すごい勉強法』『すごい副業』『公認会計士で起業家だから教えられる「すごい会計思考」』(すべてポプラ社)などがある。

※画像をクリックするとAmazonに飛びます
ZUU online library
(※画像をクリックするとZUU online libraryに飛びます)