本記事は、 金川顕教氏の著書『年収1億円の神ルール10』(ポプラ社)の中から一部を抜粋・編集しています
アウトプットで表現力を磨く
情報をインプットすることで、内なる言葉が充実してきたら、次にインプットしたものを、誰かに話してアウトプットをしていきます。
僕は現在「YouTube図書館」というチャンネルを開設し、1日2冊の本を読み、書籍の解説動画を撮っています。しかし僕は、もともと人前で話をしたり、プレゼンテーションをするのが苦手でした。
しかし、起業当初、話せないと、起業家として成功しないことを学び、毎日動画撮影をしたり、セミナーを開いたり、1日10時間、話す練習をしました。
どうしたら、みんなに自分の考えが伝わるのか?それを考えながら日々動画を撮影したり、セミナーを行ううちに、声の出し方に気を付けたり、表現力も磨かれていきました。ちなみに動画はこれまでに3000〜5000本は撮っています。
表現力を磨くためには、とにかく実践をするしかありません。もし、話し相手がいない方は、ぜひSNSを使ってみてください。Twitterで文章を書くとか、YouTubeに動画をアップするといった方法がおすすめです。
日記を書いたり、手帳にメモをしたりしてもいいですが、人を相手にしたり、人の目に触れるもののほうが断然おすすめです。
とはいえ、多くの人は、話すことに対してコンプレックスを持っています。プレゼンの場や初対面の人と話すのがすごく得意なんですという人は、あまりいません。
しかし、ビジネスの現場や仕事の現場において、コミュニケーションは非常に重要です。なぜなら、話せないというだけで、仕事ができないという印象を与えてしまうからです。
動画で撮影して、何度も練習しよう
日本では、昔から以心伝心というように、「言わなくても分かるよね」という文化があります。しかし、そんなことは一切ない、と僕は考えています。言わなければ分からないし、言っても伝わらなければ、何も言っていないのと同じです。そこで、相手に分かりやすい話し方をすることが大切です。
言葉だけでなく、ボディーランゲージを使ったり、声の大きさや抑揚などにも気を付けながら、聴覚情報と、身振り手振りや表情などのボディーランゲージを駆使して、コミュニケーションをとることを意識しましょう。
また、相手に分かりやすく話すために意識してほしいのが、ダラダラと長く話さないということです。
人の集中力がどれぐらい続くか、みなさんご存じでしょうか。実は、たった15秒程度と言われています。ですから、テレビCMの多くは、15秒で作られています。
CMプランナーは、視聴者が集中できる時間内に、この商品いいですよと、簡潔に伝える工夫をしているわけです。そこで僕も、要点を15秒でまとめて話すようにしています。
15秒というと、すごく短いように感じるかもしれませんが、そんなことはありません。例えば、アナウンサーは1分間にだいたい350文字話すそうです。原稿用紙1枚弱です。
そこでスピーチの起承転結のそれぞれを15秒ずつ話せば、だいたい1分にまとまります。 また、話がうまい人や説明上手な人は、マクロな視点を持っています。例えば映画を見たり、本を読んだりした時に、印象に残ったシーンを話すだけでなく、起承転結であらすじをきちんと伝わるように話せます。
そこで僕が実践している方法としておすすめなのが、「なぜ」と「要するに」という言葉を使うことです。実は、この2つは、東大生の口癖のベスト1、ベスト2だそうです。
常に原因を考え結論をまとめるわけです。僕の場合は、これに「例えば」をプラスして、話を分かりやすく、論理的な会話ができるように心がけています。特にプレゼンの場合は、これらの表現を意識するとよいでしょう。そして、スマホで自分が話している動画を撮り、自分で何度も見返して、話の内容だけでなく、身振りや手振り、顔の表情もチェックしてください。
プレゼンというのは何回も練習することによってうまくなります。話したい内容を事前に明確にし、話す練習を徹底して行うといいでしょう。
※画像をクリックするとAmazonに飛びます