投資を始めたいと思っていてもどこの証券会社を選べばいいのか、選択が難しいところです。証券口座を持っていない場合は、当然証券会社選びから始めなければいけません。今回は「AI株価見守りサービス」や「日興フロッギー」などユニークなサービスが魅力のSMBC日興証券について、メリットやデメリット、評判をお伝えします。

SMBC日興証券のサービス概要

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(画像=moonrise/stock.adobe.com)

まずはSMBC日興証券のスペックを表で確認してみましょう。

項目 スペック内容
手数料:現物取引
(国内株式)
オンライン取引・ダイレクトコース
1約定あたり手数料
・10万円:137円
・5,000万円超:2万7,500円
手数料:信用取引 オンライン取引・ダイレクトコース
売買委託手数料:0円
・制度信用:買方金利2.50%、売方貸株料1.15%
・一般信用(無期限):買方金利3.00%、売方貸株料1.40%
取扱商品 国内株式、外国株式、投資信託、NISA、IPOなど
特徴的なサービス ・AI株式ポートフォリオ診断
・AI株価見守りサービス
・fund eye Plus
・投資情報レポート

SMBC日興証券の特徴的なサービスは、以下の5つ。順番に解説していきます。

・2種類の取引コース
・信用取引
・IPO
・外国株式
・dポイントによるポイント投資 

2種類の取引コース

SMBC日興証券には、オンラインで取引を行う「ダイレクトコース」と支店担当者と相談しながら取引を行う「総合コース」の2種類が用意されています。

ダイレクトコースは、現物取引の手数料が割安で信用取引は取引手数料が無料となることが大きな特徴です。総合コースは、専門知識のある支店の担当者に相談しながら取引することができます。

ネット証券と同じ感覚で利用する場合は、ダイレクトコースを選ぶと良いでしょう。

信用取引

SMBC日興証券では、「信用取引」ができる点も大きな特徴です。

信用取引とは、委託保証金を担保として証券会社に預けておき、預けた金額の約3.3倍の取引ができる制度を指します。現物取引は買い注文からしか始めることができませんが、信用取引は売り注文からも入ることができるため、株式取引で利益を得る機会がより多くなる取引方法といえるでしょう。

IPO

IPO(新規公開株式)は、初心者も利益を出しやすいと人気です。SMBC日興証券は、大手証券会社の強みを活かしIPOで主幹事になる機会や取扱数が多いことでも知られています。

資金の少ない個人投資家の場合は、ダイレクトコースで1人1票の平等抽選へ申し込むのがおすすめです。申込株数の多い少ないに関係なく抽選機会は平等となります。

ダイレクトコースでのIPO株割当は、最大で15%。そのうち10%は平等抽選、残り5%はダイレクトコースの抽選落選者を対象に再抽選で割り当てられます。

外国株式

SMBC日興証券は、人気の米国株をはじめとした外国株式の取引も可能な点が大きな特徴です。

外国株式を取り扱っている証券会社は数が限られているため、外国株式を取引したい場合は、SMBC日興証券の口座を持っておくといいでしょう。

dポイントによるポイント投資

SMBC日興証券では、dポイントによるポイント投資が行える「ポイ株」が可能です。

ポイ株を行えるようにするには、SMBC日興証券の証券口座を開設し、ドコモのdアカウントを連携する必要があります。ポイント投資は、「日興フロッギー+docomo」経由でのキンカブ取引となります。現金を使わずポイントで投資できるため、株式取引の体験にもおすすめのサービスです。

SMBC日興証券の評判・口コミ

SMBC日興証券の評判・口コミのいくつかをピックアップしました。SMBC日興証券をどのような感じで利用しているのか確認してみましょう。

IPO引受が多いです★★
マザーズや中小型株式の新規上場案件の引受が多いので、IPO狙いの方は口座開設しておいてよいのではないかと思います。またマーケット市況やレポートを適宜見ることができるので、投資判断材料収集の目的としても利用してよいかなと思います。担当者付きの「総合コース」だと売買手数料が高めなので、コスト意識の高い方は「ダイレクトコース」がおすすめです。
20代・男性

AIによるサポートがよい★★★★
AIによるサポート機能が搭載されていました。初心者はこのサポートに従っていけば、とても助かると思います。どんな取引がおすすめなのかを教えてくれるので、それを参考にするのもいいかもしれません。株価を勝手に見守ってくれるサービスもあり、それもおすすめです。しかし「総合コース」というコースを選択すると、手数料がかなりかかってくるので、そこは注意です。
20代・男性

神レベルの証券会社★★★
ここは信用取引ならば株式売買手数料を完全無料にしている証券会社です。そのため現物で株式を購入するのではなく、とりあえず信用買いで株式を購入。その後現引きするという方法をとれば、長期投資でも最低限の金額しか払わずに株式を購入できます。ありがたい証券会社です。
20代・男性

株式購入はオススメしません★★
株式と投資信託共に、取扱銘柄は豊富です。株式は購入時に手数料がかかります。購入時に「手数料」の欄がなかったので、最初は手数料がないと思っていたら毎回残高から引かれていました。残高が少なくなって気が付いた……。とても不親切なので株式購入はオススメしません。投資信託はノーロードの取扱いも多い。手数料なしだとその分も購入費に充てられるので、投資信託はオススメです。
40代・男性

安心感のある商品が揃う★★★★★
扱う商品がメジャーなものが多く、情報などが容易に収集できるものがほとんどだと思います。金融商品はスプレッドが大きすぎるものは一瞬でロスカットをくらってしまうので、出来れば値幅の動きが少なくスプレッドの拡大のリスクが少ない商品が希望。SMBC日興証券はそんな商品を多く扱うので、いいと思います。
30代・男性

IPO狙いで口座開設!★★★
株取引初心者です。SMBC日興証券はIPO当選狙いで口座を開設してみました。当然ですがなかなかIPOには当たらないのですが、SMBC日興証券から魅力的な投資信託が販売されたので10万円分投資信託を購入してみました。少しずつですが、日に日に評価益が増えていく様子が楽しみです。SMBC日興証券に口座を開設すると「日興フロッギー」にもログインできるようで、私にはこちらのほうが向いているかもしれません。
40代・男性

口コミでは、IPOに魅力を感じているユーザーが多く、ダイレクトコースで取引コストを抑えている様子がうかがえます。投資信託もノーロード(取引手数料が無料)の商品を多く取り扱っている点を魅力としている口コミもありました。

またAIによるサポート機能が「初心者が株式取引を行うのに役立つ」という意見も。株式取引初心者にとって役立つ情報は重宝しますね。

SMBC日興証券のおすすめポイント

SMBC日興証券のおすすめポイントを以下にまとめて紹介します。

・AI株価見守りサービスで投資タイミングをサポート
・記事を読んで投資する「日興フロッギー」
・投資情報が充実している
・トレーディングツール「パワートレーダー」もおすすめ
・業界トップレベルのIPO(新規公開株)取扱数
・投資情報が充実している
・トレーディングツール「パワートレーダー」もおすすめ

AI株価見守りサービスで投資タイミングをサポート

AI株価見守りサービスとは、保有している国内株式の株価をリアルタイムで見守るサービスです。投資戦略に基づき売却タイミングや購入検討銘柄の買いシグナル表示をメールで連絡します。

株式取引初心者にとっては、株式売買の判断材料の一つとなるため便利です。

記事を読んで投資する「日興フロッギー」

日興フロッギーは、株式に関する記事を読み、気に入ったらそのまま株式投資ができるサービスです。

100円から株が買え、購入時にdポイントも使えるため、少額の投資から始めたい人にも向いています。

業界トップレベルのIPO(新規公開株)取扱数

大手証券会社のSMBC日興証券は、IPO(新規公開株)取扱数が多いことでも有名です。2020年は、93社のうち16社と業界トップレベルの主幹事を務めました。引受幹事数も36社あり93社中52社のIPO実績があります。

資金の少ない個人投資家の場合は、ダイレクトコース平等抽選での参加が基本です。

投資情報が充実している

1000本以上の記事が無料で利用でき、投資を学びながら成長していくことができます。

先述した日興フロッギーの「記事から株が買える投資サービス」では、さまざまな企業が紹介されていますが、読んでいて気になった企業の株をその場で購入することができます。

トレーディングツール「パワートレーダー」もおすすめ

パワートレーダーは高機能な取引ツール。豊富な投資情報と注文機能を一体化したツールです。複数の銘柄の動きが一目でわかり、値動きを比較することができます。

リアルタイムでのチャートや投資情報も確認できます。もちろんスピーディーな注文も可能です。

SMBC日興証券を利用するデメリット

SMBC日興証券を利用するデメリットを以下の3点にまとめて説明します。

・IPOの抽選割合が低め
・総合コースの手数料が高い
・手を広げすぎると管理ができなくなる可能性

IPOの抽選割合が低め

ダイレクトコースのIPO抽選は、全体の15%以内と少ない点はデメリットです。

残りの85%は総合コースの店頭窓口で営業担当者から割り当てられます。しかし営業担当者の裁量で配当されるため、資金の少ない一般投資家にはなかなか回ってきません。

総合コースの手数料が高い

総合コースは、専門知識のある担当者と相談しながら買えるので、初心者には心強いかもしれません。ただ株式委託手数料が割高となっている点はデメリットです。

手を広げすぎると管理ができなくなる可能性

SMBC日興証券は、金融商品を豊富に取りそろえており選択肢が多い点ではメリットです。しかし手を広げすぎると管理できなくなる可能性があるため、デメリットにもなり得ます。

SMBC日興証券の取引手数料

SMBC日興証券の取引手数料は、現物取引(国内株式)・現物取引外国株式・信用取引で大きく変わってきます。基本の手数料や委託手数料を紹介します。

基本の手数料

SMBC日興証券では、口座管理料は無料です。

また証券口座への入金手数料や出金手数料も銀行振込の場合は無料となっています。提携ATMから出金する場合、三井住友銀行であれば無料、他のATMは時間帯によって無料または110円です。

株式取引の委託手数料

株式取引の委託手数料について表形式で紹介します。

取引コース 10万円 50万円 100万円
国内株式手数料
ダイレクトコース
137円 440円 880円
国内株式手数料
総合コース
1.07525%
最低2,337円
1.07525%
最低2,337円
1.07525%
最低2,337円
信用取引手数料
ダイレクトコース
0円 0円 0円
信用取引手数料
総合コース
最低手数料962円
100万円以下 0.44275%

外国株式の手数料は、以下の通りです。

取引
コース
国内委託
取引
海外委託取引 国内店頭取引
100万円
未満
国内上場
株式と同様

米国株の場合

国内取次手数料
:売買代金の1.265%

現地手数料:売買代金×0.20%

SEC手数料:(売りのみ)0.00221%

現地証券取引所の終値
(時間外取引で大幅に
変動した場合はその価格)
を基準に2.5%
(マーケット状況により
変化します)相当額を
加減した価格

SMBC日興証券の始め方・口座開設方法

SMBC日興証券を利用するには、口座開設の申し込みを行った後、マイナンバー・本人確認書類を提出してログインに必要な書類を受け取ることが必要です。

ここでは、口座開設の申込方法・提出が必要な書類・必要書類受取後のログインについて解説します。

口座開設の申し込み

SMBC日興証券の口座開設方法は、以下の3パターンです。

・ネットで口座開設
・申込書類を取り寄せて郵送で口座開設
・近くの支店で口座開設

それぞれの口座手続き方法は、公式サイトで確認してみてください。

今すぐ手軽に進められる手続き方法は「ネットで口座開設」です。

マイナンバー・本人確認書類の提出

ネットで口座開設をする場合は、マイナンバーと本人確認書類をWebでアップロードします。Webでアップロードできる書類の組み合わせは以下2パターンです。

・マイナンバーカード
・通知カード+運転免許証またはパスポート

上記のパターンでマイナンバーと本人確認書類を提出できない場合、ネットで口座開設はできません。その場合は、郵送または支店での口座開設手続きを進めましょう。

必要書類の受け取り

ネットで口座開設をすると、申込手続きから最短3営業日で取引を開始できます。ログインは、公式サイトトップページから行います。

魅力的な情報を提供してくれるSMBC日興証券

SMBC日興証券は、IPOや外国株式取引が可能な点やポイント投資などが特徴的な証券会社です。ユーザーの評判では、「IPOや取扱銘柄の豊富さ」「マーケット情報提供に魅力を感じている」という声が多く見られました。SMBC日興証券は、外国株・信用取引・IPOを利用したい場合やドコモユーザーにおすすめの証券会社です。

文・藤森みすず
大手Slerにてシステムエンジニアを経験後、フリーランスのライターに。IT・IoT、FX・保険・不動産・フィンテックなど、多様な記事の執筆を手掛ける。

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