ネット証券として有名な「岡三オンライン証券」で、ミニ株(単元未満株)の取引もできることをご存じですか。こちらであれば単元株を購入する資金のない人でも投資に参加できます。

今回は、ミニ株投資のメリットを確認しながら岡三オンライン証券の評判や利用方法についてもご紹介していきます。

これからミニ株投資を始めたい人、証券会社を探している人は必見です。

ミニ株投資の特徴とは?普通の株式投資との違いについても紹介

岡三オンライン証券,ミニ株,評判
(画像=taka /stock.adobe.com)

ミニ株とは、かつては10分の1単位の取引のことをさしていましたが、現在では単元未満株の通称として使われることも多くなっています。

まず、「ミニ株投資」とはどのようなものかを確認しておきましょう。通常の株式投資との違いもチェックしていきます。

<ミニ株の特徴まとめ>
・1株単位で投資可能
・配当金を得られる
・買い増しで単元株にすることもできる
・指値注文ができない
・取り扱う証券会社が限られている

1株単位で投資可能!

一般的な国内の株式銘柄の売買は、100株単位(1単元)で取引を行います。例えば、1株1,000円の株式を100株購入する場合は「10万円+証券会社への売買委託手数料」が必要です。

しかしミニ株であれば、1株単位で取引ができます。例えば、1,000円の株式を1株購入する場合は、「1,000円+証券会社への売買委託手数料」となるため、少額からでも株式投資を行うことが可能になります。

配当金も得られる!

株式を購入して株主になると、決算期に配当を受け取る権利を得ます(権利確定日に株主になっていることが重要です)。配当とは、企業の利益を株主に分配することです。

配当は単元株の株主だけでなくミニ株の株主も保有株数に応じて受け取る権利があります(ただしすべての企業に配当金があるわけではありません)。

買い増しして単元株にすることもできる!

ミニ株を買い増すことで、単元株にすることもできます。単元株になると通常の株式としての売買も可能になります。

指値(さしね)注文ができない

通常の株式取引の場合、売買する株価を指定して注文を出す「指値(さしね)注文」と値段を決めずに注文を出し注文成立を優先させる「成行(なりゆき)注文」の2つが選択可能です。

しかし、ミニ株の注文は「成行注文」しか選択できないため、思っていた株価とは違う価格で取引が成立することがあります。

取り扱っている証券会社が限られている

ミニ株は、すべての証券会社で取り扱いされているわけではありません。取引できるのは、岡三オンライン証券などいくつかの証券会社に限られています。

また通常の株式であれば証券市場に上場している銘柄はどの証券会社でも取引ができますが、ミニ株の場合、証券会社によって取扱銘柄が異なるため、注意が必要です。

ミニ株を取引する証券会社を決める場合は、取扱銘柄まで確認してください。

岡三オンライン証券のミニ株とは?

ミニ株投資の特徴を知っていただいた上で、岡三オンライン証券のミニ株について紹介します。上で紹介した内容に加えて、下記のような特徴があります。チェックしてみてください。

ここでは「ミニ株」として紹介していますが、岡三オンライン証券では、ミニ株という名称ではなく「単元未満株」という名称で取り扱いがあります。実際に投資を始める際や問い合わせる際にはご注意ください。

手数料

ミニ株を取引する時も単元株同様に手数料がかかります。岡三オンライン証券のミニ株手数料はインターネット注文とコールセンター注文の時で異なります。

インターネット取引の手数料

1注文の約定代金 手数料(税込)
~2万円 220円
~3万円 330円
~10万円 660円
以降10万円増えるごとに 660円ずつ増加

コールセンター経由の取引の手数料

1注文の約定代金 手数料(税込)
~50万円 5,500円
以降50万円増えるごとに 5,500円ずつ増加
※2021年4月現在

コールセンター注文の手数料はかなり割高です。できればインターネット注文を利用することをおすすめします。

取り扱い銘柄

岡三オンライン証券のミニ株取り扱い銘柄は以下の通りです。

・東証(1部・2部・マザーズ・JASDAQ)
・名証(セントレックス含む)
・福証(Q-Board含む)
・札証(アンビシャス含む)
・上場銘柄およびETF
※福証(Q-Board含む)および札証(アンビシャス含む)は「売り」のみです。

売買単位

ミニ株の売買単位は1株~単元未満の範囲までです。例えば100株が単元の場合1株~99株の取引ができます。

ただし、単元が1株の銘柄の場合はミニ株としては取引できません。

注文ツール

WEBサイトからのみ注文を受け付けています。 日本株取引画面の「取引」→「単元未満株注文」→「単元未満株買い(もしくは売り)」で注文可能となっています。

注文時間と約定単価

ミニ株の注文は受付時間によって約定単価が変わります。単元株のようにリアルタイムの株価で売買できませんので気を付けてください。

注文受付時間 約定単価
16:15~21:00 翌営業日前場寄値
21:00~0:00 翌営業日後場寄値
0:00~10:30 当日後場寄値
土曜日・日曜日・祝日 翌営業日後場寄値

分析ツール

分析ツールが使いやすい点(2020年オリコン顧客満足度調査でネット証券1位を獲得)は、岡三オンライン証券のミニ株の特徴として大きいでしょう。初心者にもおすすめしたい理由のひとつです。

では、上記のミニ株投資ができる「岡三オンライン証券」について、メリットや注意点、そして利用者の口コミを中心に解説していきます。

岡三オンライン証券を利用するメリットとは?

ミニ株投資ができる「岡三オンライン証券」とはどのような証券会社なのでしょうか。そして、利用するメリット・注意点はどのようなところなのでしょうか。これからミニ株投資を考えるならば、ぜひ参考にしてください。

岡三オンライン証券を利用する際のメリットと注意点を見てみましょう。

・単元株の手数料が低い
・分析ツールが優秀で、PC・スマホから取引しやすい
・IPO抽選に参加しやすい

単元株の手数料が低い

岡三オンライン証券で単元株の取引をする場合、1日の約定代金合計額に応じて手数料が決定する「定額プラン」を選択すれば1日の約定代金合計額100万円までは手数料が無料です。現物株取引や信用取引、それぞれで100万円までは無料になります。

上でも紹介しましたが、ミニ株の場合の手数料は以下の通りです。

インターネット取引の手数料

1注文の約定代金 手数料(税込)
~2万円 220円
~3万円 330円
~10万円 660円
以降10万円増えるごとに 660円ずつ増加

コールセンター経由の取引の手数料

1注文の約定代金 手数料(税込)
~50万円 5,500円
以降50万円増えるごとに 5,500円ずつ増加
※2021年4月現在

ご覧の通り、インターネット取引のほうが断然手数料負担が低くなります。

分析ツールが優秀でPC、スマホから取引しやすい

岡三オンライン証券は、分析ツールの優秀さでも高評価を得ています。2021年オリコン顧客満足度®調査のネット証券分析ツール部門で第1位を獲得しているほどです。

プロのディーラーなどの上級者向けツールから初心者向けのツールまで取引する人のレベルに応じて分析ツールが用意されている点が最大の利点といえるでしょう。また分析ツールから注文を出すことができるため、気になる銘柄があれば即注文できる点にも注目です。

なお注文はパソコンからだけでなくスマホから行うこともできます。日本株取引専用のアプリも準備されていますので出先でも簡単に注文ができるでしょう。

IPO抽選に参加しやすい

IPOとは「新規公開株式」のことです。IPO銘柄を手に入れるためには、取り扱いしている証券会社で抽選に参加しないといけません。岡三オンライン証券は、IPO抽選に参加しやすい証券会社としても人気を集めています。具体的には、以下の点が人気の理由です。

・IPO申込時に事前入金が不要
・申込・購入手数料無料
・公平な抽選

IPOは、抽選申込する際にIPO銘柄分の買付可能額が必要となる証券会社もあります。しかし、岡三オンライン証券の場合、事前入金が不要なため気軽にIPO抽選に参加することが可能です。ミニ株ではなく単元株になりますが、機会があれば抽選への参加を検討してみてはいかがでしょうか。

岡三オンライン証券を利用する際の注意点とは?

・高額取引の場合は手数料が高い
・投資信託の数が少ない

高額取引の場合は手数料が高い

上述したように岡三オンライン証券での取引で定額コースを選択した場合、1日の約定代金合計額100万円までは手数料が無料です。しかし、100万円を超えると手数料が以下の通りとなります。(現物株の場合)

1注文の約定代金 手数料(税込)
~200万円 1,430円
以降100万円増えるごとに 550円ずつ増加

毎日たくさん注文を出したり100万円を超える取引をしたりする人は、手数料負担が重くなる可能性があるため注意が必要です。また、ミニ株の場合は、約定ごとに手数料がかかります。注文が多くなりそうな場合は気を付けてください。

投資信託の数が少ない

証券会社の中には、投資信託取扱数が2,000銘柄を超えるところもあります。しかし、岡三オンライン証券の投資信託取扱数は2021年3月15日現在、561銘柄と他の証券会社よりも少なめです。

ミニ株などの株式取引以外に「投資信託」への投資を考えているのならば選択肢が少なくなってしまう点に注意してください。

岡三オンライン証券でミニ株投資を始めるには?

岡三オンライン証券の評判を確認してみました。では、取引を始めたい場合、どのようにすればいいのでしょうか。ミニ株の始め方をご紹介します。

ミニ株投資は、以下の3つのステップで始めることができます。

ステップ1.証券総合口座の開設

岡三オンライン証券のホームページから口座開設画面に進むことが可能です。メールアドレスを入力すると口座開設申込専用URLが送られてきますので画面の指示に従い入力します。本人確認書類やマイナンバーについては画像アップロード、もしくは郵送での提出です。

申込内容や本人確認書類の確認ができたら取引パスワードがメールアドレスに届きます。

ステップ2.入金

口座開設後、株式を購入する場合は事前に入金が必要です。ミニ株の注文は、完全前受制になっているため、「現物買付可能額」が入金されていないと注文ができません。

※現物買付可能額:成行注文の場合は、値幅制限の上限(ストップ高)で算出した金額に税込手数料を加算した金額

ステップ3.注文

ミニ株は、インターネットや電話で注文することが可能です。

インターネットの場合、Webサイトの日本株取引画面から「取引」→「単元未満株注文」→「単元未満株買い(売り)」と進み注文を入力します。

売買単価は1株以上単元未満です。例えば、単元が100株の銘柄であれば1~99株までの注文が入力できます。なお約定価格は注文時間によって次のように決定します。

注文受付時間 約定単価
16:15~21:00 翌営業日前場寄値
21:00~0:00 翌営業日後場寄値
0:00~10:30 当日後場寄値
※土日祝日の注文の約定単価は翌営業日後場寄値です。

岡三オンライン証券のミニ株の評判を確認しておこう!

岡三オンライン証券のミニ株投資の始め方を把握したところで、実際に利用している人の口コミも見ていきましょう。どのような点を気に入って利用しているのでしょうか。また不満に思っている点はどこなのでしょうか。これからミニ株の証券会社選びをしたいと思っている人は必見です。

性別 年代 評価 サマリ 口コミ
男性 20代 ★★★★ 取引ツール
が豊富
私が、岡三オンライン証券で良かったと思えた内容は、
国内株式や投資信託を購入する際に受けられるメリットが豊富です。
また、投資環境も優れているため、資産運用がしやすいと言う点でありました。
他にも、1日の取引金額が100万円まで手数料無料でありましたので、
金額を気にせずに取引ができる環境に満足できました。
男性 30代 ★★★★★ メリットが豊富な
岡三オンライン証券について
取引手数料プランが「定額プラン」と「ワンショット」の
2プランから選択可能で、定額プランなら現物と
信用取引の1日の合計が100万円、合わせて200万円まで
手数料無料が無料なのでミニ株の取引きをしやすいです。
初心者の方はもちろんのこと、
投資資金の少ない方にもおすすめです。
女性 30代 ★★★★★ 手数料が安い デイトレードで使うなら優秀な証券会社だと思います。
私は主婦で、家事の合間に株取引をしています。
岡三オンラインの定額プランなら、1日20万の約定金額までは
手数料がかからないので、私みたいな低額デイトレーダーには
ちょうどいいと思います。
もっと約定額が上がると、手数料が安いとはいえなくなってしまうので、
あくまで低額取引の人におすすめ。
女性 30代 ★★★★ 定額
デイトレーダー
岡三オンライン証券のミニ株では1株から購入できるため、
リスクを抑えて投資を始められます。
また、ミニ株を買い増すことで単元株として保有することも可能です。
また、分析ツールが使いやすく2020年オリコン
顧客満足度調査でネット証券1位を獲得するほどです。
男性 30代 ★★★★★ 分析ツールの
評価が高い
岡三オンライン証券の単元未満株の売買手数料は
2万円までが税抜きで200円と他のインターネット証券の
単元未満株の売買手数料と比べると割高です。
一度単元未満株を購入したらそれを単元化するまで
売らないという強い意志を持った人ならば
この証券会社もうまく利用できると思います。
男性 20代 ★★ 結構割高

岡三オンライン証券のミニ株投資で気軽に株式投資を始めよう!

ミニ株投資は、これから投資を始めてみたい初心者や資金が十分に準備できない人にぴったりの投資方法です。ただし、どの証券会社でも取り扱っているわけではありません。

岡三オンライン証券であればインターネットで口座開設や注文もでき、気軽にミニ株投資を始めることができるでしょう。また、優秀な分析ツールも利用できるため、投資に慣れてきたら単元株の取引にチャレンジしやすい環境も整っています。

これから証券会社選びを始めたい人は、ぜひ岡三オンライン証券を候補に入れてみてはいかがでしょうか。

文・田尻宏子
複数の金融機関での勤務経験や証券外務員第一種、ファイナンシャル・プランニング技能士2級の資格を活かし、金融関連専門のライターとして活動中。生損保・不動産・ローンの情報を中心に「誰でも分かりやすい記事をお届けする」をモットーに執筆。

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