投資をする際には、まず証券会社で証券口座を開設しなければならない。この時、どの証券会社を選ぶかによって運用成果が変わってくると言っても過言ではない。なぜなら証券会社によって取り扱う金融商品や手数料、サービスなどが異なるからだ。
この記事では「マネックス証券」の基本的情報やメリット・デメリット、評判などについて解説する。
米国株に強い!マネックス証券
マネックス証券は「一歩先の未来の金融をつくる」を理念に掲げ1999年に設立されたインターネット専業の証券会社。2021年7月末時点で総口座数は約196万口座、預かり資産残高は約51億円を超えている。幅広い金融商品を取り扱っており国内株式だけでなく外国株式やFX、投資信託、債券、暗号資産、金・プラチナなど種類は多岐にわたる。
なかでも米国株式に強みを持ち、世界的に有名な大型銘柄から中小型銘柄まで取り扱いしている。例えば、AmazonやApple、Facebookなどの世界的な優良企業にも投資が可能だ。また、店舗型証券会社よりも取引手数料や為替手数料などが安く設定されている。
これらの点から投資未経験者だけでなく投資経験のある人たちにも支持されている証券会社といえるだろう。
マネックス証券のメリット
まずはマネックス証券のメリットを見ていこう。
米国株の取扱数が多い
マネックス証券を利用するメリットとして挙げられるのが投資先となる米国株の取扱数がネット証券ではダントツ1位ということ。その数は4200銘柄以上(2021年8月7日時点)と豊富なため、他社で取引できない米国株銘柄の取引も可能だ。また「シンボル+(プラス)」と銘打ち投資家からの米国株の銘柄追加の要望にも対応している。
必ずしもすべての要望を実現できるものではないが、2021年6月1日~同年6月11日の11日間だけでも7銘柄を追加している。米国株投資に興味がある人は、まず検討したい証券会社だろう。
IPOは平等抽選
マネックス証券のIPO抽選方法は、申込数にかかわらず完全公平な抽選方式を採用。申込株式数に関係なく1人あたりに1単位の抽選権利が与えられるというものだ。
投資資金が少ない個人投資家でもチャンスは平等に得られることは大きなメリットといえる。
豊富な金融商品
マネックス証券は米国株だけでなく他の金融商品の種類も豊富だ。例えば、日本株や中国株、投資信託、ETF、FX、債券、先物・オプション、金・プラチナなど多岐にわたる。近年メディアでにぎわう暗号資産も取り扱っている。投資入門者から投資のベテランまで豊富な商品ラインナップの中から必要な金融商品を選択できることもおすすめの点だ。
ツールが優秀
マネックス証券では、投資家の要請に応えたさまざまな取引ツールを提供している。例えば、日本株や米国株の取引に役立つ「銘柄スカウター」。売上高や業績、今後の事業計画、セグメントなど企業分析をするための多種多様な情報を見やすく集約しグラフ表示してくれている優秀なツールだ。アナリストの評価などの役立つ情報も簡単に収集できるため、分析が苦手な人でも銘柄を選びやすい。
また「マルチボード500」は、最大500銘柄を登録可能。リアルタイムの株価や指数情報、チャートなどの確認ができる。画面レイアウトも自由にカスタマイズできるためユーザーの用途に合わせて使用可能だ。
Monex Adviser(マネックスアドバイザー)
ロボアドサービス「Monex Adviser」も提供。用意された質問に答えると投資家のリスク許容度や投資目標に合わせて最適な運用プランを提案してくれるというものだ。資産運用をしたいけれど何をすれば良いのか分からない投資初心者でも投資にトライしやすい。
ON COMPASS
マネックスグループの子会社であるマネックス・アセットマネジメントが運営するロボアドサービス「ON COMPASS」も提供している。投資家のリスク許容度やニーズに合わせポートフォリオの構成から売買、運用までロボアドが自動で行ってくれる。最低1000円から始められ運用をお任せするだけなので初心者でも安心だ。
NISA手数料が実質0円
マネックス証券では、NISA口座とジュニアNISA口座(未成年者口座)で国内株式を売買したときの手数料(単元未満株を除く)が無料だ。またNISA口座で米国株式および中国株式を買付すると、国内取引手数料(税込)が全額キャッシュバックされ実質無料となる。売却時の手数料や米国株の現地取引手数料などはかかるが、トータルで手数料を抑えられるのは運用するうえで大きなメリットだ。
マネックス証券のデメリット
次にマネックス証券のデメリットを見ていこう。
手数料が高い
マネックス証券のデメリットは、手数料が他のネット証券に比べて高めであること。国内現物株式の売買では、取引ごとに手数料がかかる「取引毎手数料コース」と、1日の約定金額の合計額に対してかかる「一日定額手数料」の2種からニーズに合わせて選べるようになっている。しかしいずれも他のネット証券に比べて高めだ。
マネックス証券の評判
実際に「マネックス証券」を利用している個人投資家はどのような評価をしているのか、確認してみよう。
【ポジティブ評価】
ポジティブ評価には以下のようなものがあった。
・評判の良かったマのでマネックス証券で口座開設をした
・手数料が安い
・取引銘柄数が多い
・入出金時の操作がわかりやすい
・IPOの幹事回数が多く、平等抽選な点がいい
・アプリがわかりやすい
しかし、ネガティブな評価として「アプリが使いにくい」などの意見もあるようだ。
マネックス証券のキャンペーン
マネックス証券では、2021年8月時点で以下のキャンペーンを実施している。
・米国ETF10銘柄対象 米国株定期買付応援キャンペーン
【期間:期間:2021年7月16日(金)~2021年9月30日(木)】
米国株取引において、定期買付サービスを開始して1ヶ月で契約件数が1万件を超える好評ぶりを記念して、定期買付サービスで人気の米国ETF10銘柄の買付手数料(税抜)を全額キャッシュバックするキャンペーンを行っている。
・新規口座開設等でAmazonギフト券プレゼントキャンペーン!
【期間:2021年6月7日(月)~2021年8月31日(火)】
上記期間中、新規に証券総合取引口座の申し込みおよび口座開設をするともれなく200円相当のAmazonギフト券、NISA口座を新規開設するともれなく200円相当のAmazonギフト券がもらえる。日本株現物の取引では、抽選で2000円相当のAmazonギフト券が当選。
・マネックス・アクティビスト・ファンド1周年記念キャンペーン
【期間:期間:2021年6月25日(金)~2021年8月24日(火)】
マネックス・アクティビスト・ファンド(愛称:日本の未来)の設定から1周年を記念して、初めての買い付け1万円以上で1000円、10万円以上の買い付けで、合計最大2万6000円が抽選で当たる。
他にも、「ferciで投資デビューすると、全員に200円プレゼント!」(期間:2021年7月1日(木)~2021年9月30日(木))や、「FX PLUS 【英ポンド】スプレッド縮小キャンペーン」(期間:2021年6月21日(月)9:00~9月4日(土)5:55)などがある。
マネックス証券の口座開設の方法
マネックス証券で口座を開設する方法は「オンライン」「郵送」の2つあるがオンライン口座開設なら書類の郵送が不要なため簡単だ。ここでは、オンライン口座開設の方法について紹介していく。
申込み
マネックス証券の公式サイト上にある「オンラインで申込む」からメールアドレスを登録すると「口座開設お申込み手続きのご案内」のメールが届く。メールに記載されたURLを開き、名前や住所などの個人情報を入力。このとき本人確認書類と本人認証手続きが必要になるため、手元に「個人番号カード」または「運転免許証と通知カード」を用意しておこう。
一通り入力すれば画面の指示に従い本人確認書類を撮影しファイルをアップロードする。本人確認は、スマホから顔写真をアップロード、または三菱UFJダイレクトにログインして行う。本人認証が終わると「口座開設の申込受付メール」が届き申し込み手続きは完了。
審査
申し込みが終わるとマネックス証券で申込内容の確認などの審査が行われる。審査が終われば「【マネックス証券】証券総合取引口座開設完了のお知らせ」というメールが届く。最短で申込日の翌営業日、遅くても3営業日程度だ。
口座開設・取引開始
口座開設完了のお知らせメールを受け取れば取引を開始できる。届いたメールからログイン情報を照会しログインしてパスワードや暗証番号の設定後、ツールを試してみたり銘柄検索したりしながら取引を開始しよう。
早速、口座開設申し込みをしては?!
米国株式の取扱銘柄やIPO取扱数の多さ公平な抽選方式で他のネット証券との差を見せるマネックス証券。1999年の設立以来順調に口座開設数を伸ばしている。初心者でも投資にチャレンジしやすいロボアドサービスの提供や中・上級者が必要とするハイレベルな投資情報ツールなどをそろえており、幅広い層に好まれる証券会社といえるだろう。
他社に比べて手数料が高めな点はデメリットとなるが、それを上回るだけの銘柄ラインナップや投資情報の有益さなどを感じられる場合は、マネックス証券を利用する価値はありそうだ。まずは、口座開設から始めてみてはいかがだろうか。