昨年、Zさんが 崩壊したソーシャルバブル~バブル崩壊の仕組みと今後の注意点~ という記事を上げていました。

2012年に崩壊したといわれるソーシャルバブルや過去のITバブルの例を参考に、バブルがなぜ誕生しどのように崩壊するのか、またバブルに対して起業家はどのように接すれば良いのかというテーマで投稿された記事です。

本日はその関連記事として、「次のFacebookを探せ」と題しまして、次のITバブルの機会に大注目を浴びるテーマや企業はどこなのかというテーマで記事をお届けします。

参考: 2012年にソーシャルバブルが弾けた3つの理由


◉次のバブルは2017年?


Zさんの記事は大変面白い内容で溢れていました。そしてその中でも特に今回関連深いのは、IT系バブルは6年周期で訪れており、次のバブルも前回のバブル(2011年〜2012年)の6年後の2017年〜2018年に訪れるであろうというものです。

まず押さえておくべきは、ITバブル発生の理由として(もちろん技術やビジネスモデル上のイノベーションも重要な要素なのですが)マクロ的な資金の循環が極めて重要な要素であるということです。
例えば1999年〜2000年のドットコムバブルは、1997年〜1998年のアジア・ロシア通貨危機を受けての市場の暴落とその対応のための資金供給量の拡大が、新たな投資機会の模索とVCやIT系企業への資金流入につながり形成されたものです。

また前回のソーシャルバブル(2011年〜2012年)も、2008年の金融危機以降の市場の暴落とその対応のための各国の資金供給量の拡大が一部での金余りを生み、新たな投資機会が模索される中でソーシャル系企業や関連VCへ資金が流れ込み形成されました。

この様にIT系のバブルの発生はマクロ環境の影響を大きく受けるがゆえに、実体経済の景気循環に大きく依存します。そして、実体経済の景気循環の波は概ね6年前後と言われており、次回のIT系バブルの発生は2011年〜2012年の6年後の2017年〜2018年頃だろうと言われているのです。