◉続々と生まれるFacebook予備軍
さて、ではどんな会社やテーマが次のバブルで注目を浴び覇権を掴むのかですが、GoogleやFacebookの創業年が一つの参考になるかもしれません。Googleは1998年の創業、Facebookは2004年の創業といずれもバブルが盛り上がる1年程前に創業しています。
1年という数字はおそらく偶然でしょうが、2017年〜2018年頃に訪れるかもしれないバブルの時に大きく注目されるテーマや会社は、既に登場している可能性が充分にあると思います。
そこで以下に、今後大きく伸びるかもしれない注目のビジネステーマや技術テーマと関連企業についてまとめてみました。未上場企業が多く、すぐに投資テーマとなるわけでは無いのですが、何かしらの参考にして頂ければと思います。
◯ウェアラブルコンピュータ
ウェアラブルコンピュータ(wearable computer)は、身に付けて持ち歩くことが出来るコンピュータという意味です。小さくて軽いデバイスで構成され、腕時計のように身につけるものから、衣服にコンピュータが組込まれるものまで多様な研究や実用化が進んでいます。
そして現在、この分野で最も注目を集めいているのは Google Glass やtelepathyなどの眼鏡型デバイスです。前者その名の通り Google (GOOG:US)が開発中の眼鏡型デバイス、後者は世界カメラで有名な頓智ドットの創業者、井口尊仁さんが新たに立ち上げたtelepathyが開発中のデバイスです。眼鏡型デバイスはスマートフォンやタブレットの次の主流デバイスになる可能性があると言われており、次のバブルやブームに向けて注目が集まっています。
◯ネットTV
AppleTVやGoogleTVなどのキーワードで、一時期大変な注目を集めていました。既にyoutubeのような動画サイトも、テレビ局などによるオンデマンド放送なども存在していますが、 Apple (AAPL:US)や Google (GOOG:US)などは動画の配信だけではなく、受信するテレビ自体に革命を起こそうと画策していると言われています。情報が限られているので詳細は不明ですが、注目分野の一つです。
なお、動画×ITと切り口を広げますと「動画教育」の分野も今後伸びるのではと言われています。有名なところでアメリカの Khan Academy は、無料で教育動画の配信を行っており、NPOでありながら数十億円単位の資金調達に成功しています。
◯拡張現実
拡張現実(Augmented Reality 略称はAR)は、スマートフォンなどのデバイスを使って、「人間が普段認識している現実を拡張しよう」という概念です。具体的には、風景の中に信号を発信するセンサー等が配置されており、スマートフォンのカメラを通してみると、肉眼で見るものとは違う景色や現実には存在しないものが画面に映るという風に使われます。
例えばウェアラブルコンピュータで触れたtelepathyの井口尊仁さんが、以前創業された
頓智ドット
の世界カメラが有名です。
なおこの分野は技術的な積み上げが重要なため、AR関連のゲームを開発する ソニー (6758)や前述の世界カメラ搭載スマートフォンを提供する KDDI (9433)、AR駐車場案内を行うサービスを行っている 三井不動産 (8801)などの大企業も力を入れており次のバブルやブームに向けて注目が集まっています。