◯政治×IT

政治でのIT(ネット)活用も、現在大変注目されている分野です。
身近な話題で言えば、今年夏に予定されている参院選から日本でもインターネット選挙が解禁されるとあって、IT各社が色めき立っています。

例えばニコニコ動画を使った討論会などが予想される ドワンゴ (3715)、政治家の利用者も多く選挙期間中はより一層の盛り上がりが期待されるアメーバブログを運営する サイバーエージェント (4751)などは、政治家のPRという面から注目されています。他にもネット上での成り済まし防止に力を入れる GMOインターネット (9449)や、ネットを活用した調査会社として業界トップなどの マクロミル (3730)などもこの分野で注目を集めています。

なお、ネット選挙が進んでいる海外では政治×ITの分野もより進んでいるようです。
昨年の11月、アメリカではオバマ氏が選挙戦を制し、大統領に再選されることが決まりました。アメリカの選挙戦というと、マスメディアを大きく巻き込んでの派手なキャンペーン合戦を思い浮かべがちです。
しかし、ソーシャルメディアの浸透が進んだ現在、アメリカの選挙戦ではマスメディアを用いた大掛かりなキャンペーンではなく、インターネットを通した草の根のキャンペーンによる支持の拡大が重要になったといわれています。

次のバブルやブームに向けて注目が集まりますが、公共性の高い分野ですので、持続的な変化・成長を遂げて欲しいですね。

参考: ネット選挙解禁!夏の参院選に向けて注目される新事業と関連銘柄って?

◯物作り×IT

物作り=製造業の分野にも、インターネットによる革命を起こそうという動きが盛んです。ネットの世界では、 Apple (AAPL:US)や Google (GOOG:US)などがOSやアプリ流通プラットフォームを提供し、またサーバーコストも大きく低下したことで、起業のコストとリスクが大きく低下しました。結果、イノベーションが加速するという変化が生じています。

そして、現在製造業の分野でも、簡単に部品などを作成できる3Dプリンターの普及や、東南アジアなどへ製造のみを外部発注するモデルの普及により、起業や新規開発のコストが低下しました。結果メーカーズ(MAKERS)と呼ばれる物作り系の起業が増え始めています。国内でもアジア向けに電動バイクを輸出する テラモーターズ や、電動車椅子を開発している WHILL などが注目を集めています。

また、大企業でも高精度のセンサーを詮索する キーエンス (6861)や、3Dプリンター大手の 3DSystems (DDD:US)などもこの分野では有名です。

参考: 21世紀の産業革命?何かと話題のMAKERS(メイカーズ)のまとめ

◯金融×IT

国内では 楽天 (4755)傘下の楽天証券や ライフネット生命 (7157)などが既に有名ですが、今後「ネット×金融」の分野が加速度的に盛り上がるのでは言われています。
金融の中でも例えば決済に特化した場合は、米 Square や日本の コイニー などが有名です。両社とも今までクレジットカードが使えなかったような小規模なお店でも安価でクレジット決済を導入するためのデバイスを提供しています。

また金融×ITで有名と言えばクラウドファンディングもこれにあたります。クラウドファンディングはインターネットを通して個人や企業が広く資金を求めるモデルです。今までは、寄付や未完成の商品を将来購入するということでお金を渡す事前購入モデルなど、出資や融資ではない方式が一般的でした。
しかし、昨年米国で法改正が進み、今後クラウドファンディングのモデルでも企業に対し出資することが可能となります。また、日本政府もこの動きに追随しており、変化が進むのではと期待が持たれています。
この分野では、米 Kickstarter や日本の キャンプファイヤー などが有名です。

参考: クラウドファンディングとはどんなサービスか?〜新時代のファイナンスは世界をどう変えるのか〜

なお、ZUU-ONLINEの運営会社である 株式会社ZUU も「金融×IT」の分野で独創的なビジネスを立ち上げ、革命を起こそうとしている会社の一つです。
これまでの「金融×IT」の変化は金融商品を安価(低い手数料)で購入できるということが革命的だったと思うのですが、それだけでは無く購入する金融商品の選択にもITを活用する世の中を創ろうとしてしています。ご期待ください。

以上、次回のネットバブルで注目を浴びるかもしれないテーマや関連企業についてのまとめをお届けしました。
スタートアップとしても面白い会社が多く、折に触れて今後の動向もお届けしていきたいと思います。

BY: ZUU online編集部