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相続時に遺産の分け方で揉めるケースは多いものです。特に、不動産が主な財産であればなかなか納得のいく分け方はできません。そのような事態に備え、生命保険をうまく活用することで後々のトラブルを避けることができます。

相続トラブルは遺産の多寡に関わらず起こる可能性があります。特に不動産が主な財産である場合は、遺産を分割しづらいためどうしても揉めがちになります。そのような事態への対策として、生命保険が有効なケースが多く存在します。相続時の遺産分割で揉めるのはどのようなケースか、また、遺産分割に関して生命保険で備えておくにはどうすればよいか、当記事に記載しています。


近年増えてきた相続トラブル

相続とは、亡くなった方(被相続人)の財産上の権利・義務を、ご遺族などの相続人が受け継ぐことです。近年、相続トラブルは増えており、より身近なものとなっています。相続で揉めるのは相続税を納める必要のあるような富裕層だけ、というイメージを持っている方が多いですが、実はそんなことはありません。家庭裁判所で遺産分割の調停を行うケースの多くは一般的なご家庭であるという現状があります。


相続税がかからない方も生前対策が必要な理由

相続税がかからない—つまり財産が富裕層と言える程多くないご家庭において、相続で揉めてしまうのはなぜでしょうか。それは、財産のほとんどを自宅などの「不動産」が占めることが理由として挙げられます。「我が家は遺産なんてないから揉めないよ」とおっしゃる方は多いですが、預貯金などの現金がさほどなくても、自宅をお持ちであるケースは多いです。

主な財産が自宅などの不動産のみだと、配偶者や子などの相続人で「そのままの状態では分けることができない」ために、揉めてしまいがちです。そのような場合、自宅を売却して現金で遺産分割を行うか、誰か1人が相続することを他の相続人が納得するなどの方法もあります。しかし、不動産は売りたいタイミングですぐ買い手がつかないこともあります。また、遺産分割協議は利害関係が相反しあう相続人全員で行うため、誰か1人が相続することに皆が納得できず、まとまらないことが多いでしょう。