トラブルが多い仕組債 手数料がブラックボックスであることに注意
(画像=PIXTA、ZUU online)

「仕組債」とは、文字通り一般的な債券にはみられない「特別な仕組み」をもつ債券だ。富裕層は債券でポートフォリオを組むことが多く、仕組債が投資アセットの選択肢の1つにあがることも多い。

しかし、「仕組債について情報収集をしていたら、ネガティブな意見が多くて不安になった……」という声は絶えない。実際、仕組債を購入したことでトラブルに発展することも少なくないようだ。金融商品の取引に関するトラブルについて、公正・中立な立場で解決を図る「機関証券・金融商品あっせん相談センター(略称:FINMAC)」の発表によると、紛争解決手続事例(2021年7〜9月)のうち3分の1は仕組債に集中している。

仕組債という投資商品自体は「悪」ではないものの、その性質を深く理解せずに手を出すと、大きな損失が発生してしまったり、金融機関とトラブルになってしまったりすることがある。そこで今回は、【特集:富裕層の仕組債投資 ―― リスクを読み、リターンを計算せよ】と銘打ち、富裕層が仕組債を正しく安全に扱う方法について見ていくことにしよう。

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