日経平均 | 2万4,790.95円 ▼430.46円 |
為替 | 1ドル=115.5円 |
売買高(東証一部、以下同) | 18億7,340万株 |
売買代金 | 4兆768億800万円 |
値上り銘柄数 | 346銘柄 |
値下り銘柄数 | 1,788銘柄 |
騰落レシオ(25日) | 89.33% |
市況概況
経済戦争でのインフレ懸念などから大幅下落
米国株が大きく下落下ことから売り先行になった。しかし、日本では、前日に大きく下落していたことで「米国株安を織り込んでいる」とされたのか、寄り付きの売りが一巡した後は買い戻しも交えて買い直され、堅調な場面があった。
しかし、特に何が変わったわけでもなく、引き続きロシアの問題が取り沙汰されて売り直され、冴えない展開になった。
昼にはさらに手仕舞い売りを急ぐ動きとなり、後場も安く始まった。その後も2万5,000円を下回った状態が続いたことで、さらに見切り売りがかさむという状況で大きく前場の安値を下回る状況になった。
さすがに引けを意識するところでは買い戻しは入ったが、戻りきらず上値の重さが嫌気されて手仕舞い売りに押されて安値圏の引けになった。
小型銘柄は、いったん買われる場面はあったのだが、売り直されて安くなるものが多かった。東証マザーズ指数や二部株指数、日経ジャスダック平均はそろって大幅安になった。
先物はまとまった売りが散発的に見られ、SQ(特別清算指数)算出日が近いということもあり、持高調整やヘッジの売りも嵩んで指数を下押す要因となった。
引き続き買い気に乏しい冴えない展開になっている。ウクライナの戦争が終わらないことには原油の上昇も止まらず、インフレ懸念が強まるなかで米国の利上げの影響も気になるという感じだ。
ここで積極的に買い上がるということでもなく、戻れば売りという展開が続くのだろう。
テクニカル分析
日経平均
下値模索が続いている。大きな下落が続いて売られ過ぎ感もあるが、まだまだ冴えない展開が続きそうだ。
あれやこれやと一言
日経平均は節目らしい節目がなく、心理的な2万5,000円が拠り所だったがあっさりと割り込んでさらに下値を試すことになった。節目とすれば一昨年の11月に急騰する前の高値水準である2万4,000円前後ということであり、そろそろ下げ渋りはみられるのだろうが、まだまだ下値模索ということなのだろう。
業績面からは割安感がでているものは多いが、先行きに対して悲観的な見方が多く、これからロシアの経済制裁の影響なども効いてくるのだろうし、買えない状況が続きそうだ。ロシアとの経済戦争という意味合いがでてきており、まだまだ波乱はあるということなのだろう。
加えて、先物・オプションのSQがあり、そのための持高調整の売りやヘッジ売りなども嵩んでいるということなのだろう。さらに米国の利上げなどの懸念、そして原油がさらに上昇する懸念、そして他の資源価格が高騰することでの企業業績への影響なども気になるのだろう。
さらに、世界的な経済戦争の巻き沿いを食った形で新興国などの経済が破綻するという懸念が出る可能性があり「戻れば売りたい」ということになるだろう。当面は下値模索をしながらも下げ渋りとなると思うが、まだまだ本格的な戻しはほど遠いということなのだと思う。
当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
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