日経平均 | 2万7,105.26円 ▼447.80円 |
為替 | 1ドル=128円 |
売買高(東証一部、以下同) | 10億2,028万株 |
売買代金 | 2兆4,044億9,000万円 |
値上り銘柄数 | 263銘柄 |
値下り銘柄数 | 1,536銘柄 |
騰落レシオ(25日) | 107.16% |
市況概況
米国株安を受けて売り先行で大幅下落
米国株が大きく下落したことなどから売り先行になった。昨日(2022年4月22日)まで、買い戻しなどから大きく上昇していた、指数に影響の大きい銘柄を中心に、売り気配から始まるものがみられ、大きな下げになった。
節目とみられる2万7,000円を割り込むと、買い戻しが入る状況で、底堅さはみられた。何とか2万7,000円台を保って、前場の取引を終えた。
昼の時間帯は、特に材料が見られず、後場も同様に、何とか2万7,000円台を保っての始まりとなった。その後も売り急ぐ動きなどもなく、目先筋の買い戻しなどが見られて下げ幅を縮小。ジリジリ戻しての引けとなった。売り買いを急ぐでもなく、目先の買い戻しで指数が下げ渋ったという感じだ。
小型銘柄は手仕舞い売りに押されるものが多く、総じて軟調。東証マザーズ指数は大幅安になった。先物はまとまった売り買いが少なく、指数を大きく動かすことはなかった。
朝方はまとまった売り買いで指数が右往左往する場面があった。しかし、買い戻しが一巡すると、買い気に乏しいもののまとまった売りはなかった。
買い材料がないところで米国株などが大きく売られると「取り合えず売らなければ」という感じで、売り急ぐ場面が多くなる。買いが入るケースでは、あくまでも目先的な買い戻しであり、買えない状況はまだまだ続くということだろう。底堅さは見られるが、それだけ目先的な空売りが多いということであり、まだまだ波乱含みということだろう。
テクニカル分析
日経平均
雲のサポートを確認するような下髭の長い足となった。目先の買い戻しが入っているということなのだろうが、それだけ買いが減るということになりそうで、雲のサポートを確認しながら冴えない展開が続きそうだ。
あれやこれやと一言
相変わらず買い材料は見当たらないが、案外、底堅さは見られる。指数に影響の大きい銘柄次第ということで、特に何に反応するということでもなさそうだ。好調な決算が見られても、すでに買われているものは反応が鈍く、逆に芳しくない決算でも自社株買いなどで買われるということで、何に反応するのかわからない相場だ。
業績面への懸念はますます強まっているような気がする。決算発表が出そろったところで、買い戻しが一巡すると売り直されることになりそう。TOPIXの算出方法の変更の影響なども見られそうだし、買えない材料はまだまだ多いということだろう。
米国市場に連れ安となった形だが、目先的に買われすぎたものも多いということなのだと思う。決算発表や日銀の金融政策決定会合を前に空売りの買戻しを急ぐようなことになるのだろう。買い戻し一巡となったものから売られるという状況はまだまだ続きそうだ。
決算動向も特にサプライズのあるような決算は今のところ見られない。しかし、ロシアへの経済制裁の影響や、中国の新型コロナウイルスの影響など、特に言及したようなものが今のところ見られないだけに、逆にそうしたことが言われ始めると大きく売られるものが増えそうだ。
当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。