日経平均 | 2万7,003.56円 △185.03円 |
為替 | 1ドル=130.63円 |
売買高(東証一部、以下同) | 15億4,060万株 |
売買代金 | 3兆4,544億4,000万円 |
値上り銘柄数 | 1,279銘柄 |
値下り銘柄数 | 511銘柄 |
騰落レシオ(25日) | 88.84% |
市況概況
連休の谷間も「月初の買い」で堅調
日本市場が連休中の米国株が冴えない展開となったことから本日(2022年5月6日)の日本市場も売り先行になった。
ただ、寄り付きの売りが一巡した後は、月初の買いが見られて、下げ渋りになった。TOPIXはプラス圏での推移になり、日経平均は小幅なマイナスで前場の取引を終えた。
昼の時間帯は、後場からの買いが期待されて、買い戻しが見られた。後場に入ると、期待通りの月初の買いが継続したことから、買い戻しを急ぐ動きになった。
TOPIXは一時、大幅高になるなど、米国株や中国株が冴えない中で、日本市場は堅調だった。最後は買い戻しや月初の買いが続き、節目とみられる2万7,000円水準で、堅調な引けとなった。
小型銘柄は「買われすぎ銘柄」を中心に、見切り売りが続き、月初の買いは見られなかった。東証マザーズ指数は大幅安だった。
先物は、まとまった売り買いが少なく、方向感を出すようなこともなかった。ヘッジ売りに買い戻し、という図式で、指数を押し上げる場面があった。
米国株が乱高下となっている中でも、月初の買いは続いた。ちょうど、2022年4月の月初の買いと同じような感じだが、あくまでも月初の買いに過ぎず、「セルインメイ」を忘れない方がいいと思う。買い上がる材料もないだけに「買われすぎ銘柄」の売りは、まだまだ続くと思う。
テクニカル分析
日経平均
雲にサポートされた形だが、75日移動平均線に上値を押さえられた。雲のねじれの日柄であり、週明けまで堅調な地合いが続くかどうかということになりそうだ。
あれやこれやと一言
相変わらず買い材料がないなかで、比較的、大きな上昇になった。あくまで、いつもの月初の買いに過ぎず、何も相場が変わったわけではないので、来週になると再び、下値を試すことになりそうだ。テーマ性はなく、これといった決算発表がみられるわけでもなく、上がれば売られる相場だろう。
これまで通り、2万6,500円~2万7,000円を中心とした保ち合い、ということは変わりないだろう。上下どちらかに離れるように見えて、離れないということかもしれないが、米国株が下に放れそうだ。ここから、さらに米国株が下落するようであれば、保ち合い水準の下方修正がありそうだ。
インフレに対して懸念は少ないように思えるが、いずれ近い将来、強まると思う。中国の景気鈍化や米国のインフレなどへの懸念も増してくるのだろうし、まだ割高修正は続くと思う。
積極的に買い上がる材料がなく、売り材料ばかりであれば空売りが積み上がるだろう。強気な見方が出てきており、そうした見方で上値を買い上がるようなことになれば、買い戻し一巡からの急落という可能性も出てくると思う。ここは、強気な向きが増えれば増えるほど急落に備えた方がいいだろう。
当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。