この記事は2022年5月16日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=PIXTA)

2022年5月16日(月)の午前8時に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

2022年5月16日。先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、上昇通貨は円(+0.96%)のみだった。それ以外の通貨は全て下落に転じており、円がパフォーマンスで全ての通貨に勝り、結果、クロス円が下落している。

ナスダックが史上最高値から瞬間風速で約-30%の下落と、資金流失が続く。米ドル/円は週足では10週ぶりに陰線となり、一時の円売りの勢いは失せている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

このところのクロス円の下落だが、オセアニア通貨の下落が突出しており、中国景気の減速も1つの理由だ。こうした点では、本日5月16日(月)、この後に発表される中国の小売売上高などの結果が重要だが、ロックダウン(都市封鎖)の影響から大幅鈍化傾向を示すだろう。

5月20日には日本の4月のCPI(消費者物価指数)の発表が予定されているが、携帯電話料金の値下げの効果のはく落から、かねてから日銀が悲願とする+2%に到達することが予想されている。

たった1回の結果で金融政策が転換することはないが、緩和修正の思惑が台頭する可能性はある。総じて円売りのモメンタムは失せており、米ドル/円は戻り売りとしておく。

ボラティリティからの予想レンジは、米ドル/円で127~131円、ユーロ/米ドルで1.024~1.05ドル、ユーロ/円で132~136.5円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。