本記事は、松村雄太氏の著書『図解ポケット デジタル資産投資 NFTがよくわかる本』(秀和システム)の中から一部を抜粋・編集しています

NFTの出品方法

出品
(画像=Rokas/stock.adobe.com)

NFTと聞くと、何か特殊なものに思えるかもしれませんが、元となるデータは何でも構いません。スクリーンショットでも、ご自身のイラストでも、なんでも大丈夫です。ということで、まずはNFT化して感覚をつかみましょう!

NFT出品の手順

ここでは売れそうなものにこだわる必要はありません。

(1)OpenSeaのブラウザを開きます。(https://opensea.io/

なぜブラウザを開くのかというと、OpenSeaのアプリではまだ出品に対応していないからです。

(2)ブラウザで開いたら右上の3 本の横棒をタップします

(3)下部の「Connect Wallet」をタップします

(4)MetaMaskをタップし、MetaMask で開きます

MetaMaskのアプリ上でOpenSea を開くことができるようになります。MetaMaskとOpenSeaの接続はログインのようなものです。何か操作する時は必ず接続することになります。

(5)OpenSea でNFTを作成し、出品してみましょう!

画像は適当なので大丈夫です。インターネット上に公開しても大丈夫な画像を選んでください。

(6)「Create」をタップします

(7)「Sign」をタップします

(8)「Image,Video, Audio,or 3D Model」には、画像ファイルを入れます。ビデオでも音声データでも大丈夫ですが、最初は画像でいいでしょう。「Name」は公開用の作品の名前です。「External1Link」には、もしあれば作品を紹介しているウェブサイトのURLを記入しましょう。今回は何も気にしなくて大丈夫です。「Description」には、作品の説明文を入れます。今回は何か適当に書いておきましょう。

(9)「Collection」に記入します

NFTを販売するために記入した方がいい項目ですが、今回は何も気にしなくて大丈夫です。

(10)「Properties, Levels, Stats」に属性を記入します

作品の属性を記入することができます こちらも次回からで大丈夫です。

(11)「Unlockable Content」をオンにします

作品の所有者以外には見えなくなります。基本的にオフのままで大丈夫です。

(12)「Explicit & Sensitive Collection」

エロ系・グロテスク系のコンテンツを出品する時にはオンにしましょう。「Supply」は作品の供給量です。今回は1で大丈夫です。

(13)「Blockchain」

使うブロックチェーンをイーサリアムかポリゴンに指定することができます。イーサリアムのガス代は高いということもあり、また、既にポリゴンの設定をしていますので、ポリゴンを使いましょう! イーサリアムの場合、1回数千円のガス代がかかりますが、ポリゴンの場合は無料です!

(14)すべての設定が終わったら「Create」をタップします

これで完了です! 価格を決めない場合、オファーがあればその価格での売却を検討することになります。「Sell」をタップして価格を決定すれば、すぐに購入できるようになります。

NFTの購入方法

NFTの購入方法について説明してきます。慣れてしまえば特に難しいことはないでしょう。

NFT作品の購入方法

OpenSeaも、Amazonや楽天市場のようなEC サイトと大きくは変わりません。商品を探し、クリックして決済すれば、その商品(OpenSea の場合はNFT)を手に入れることができます。

NFTの詳細ページにはイーサリアムベースでの価格が表示されています。必要であれば、円換算ではどのくらいの価格になるか確認しておきましょう。購入する作品が決まったら「Buy now」をクリックして、指定の暗号資産で決済を完了させましょう。これで購入は完了です。

OpenSeaの場合は暗号資産で購入しなければなりませんが、クレジットカードでNFTを購入できるサービスも増えているので、暗号資産を持っていない人も安心です!

NFTの購入がクリエイターの応援につながる

何かと投機的な側面に注目が集まりがちなNFTですが、NFTを購入することで、その創作者であるクリエイターの応援につながる点にも注目すべきです。

今までデジタルコンテンツはコピーされ放題でしたが、NFTの特性によって、クリエイターの権利は守られやすくなり、クリエイターが活動資金を集めることにもつながります。さらに、二次流通の際にも利益を得ることが可能となっています!

COLUMN 「まずはやってみる」精神が大事

新しいことやよくわからないことを始めるのって、なんだか億劫ですよね? やろうかなと思いつつ、なんだかんだやらずに何日も経ってしまい、やろうと思っていたことさえ忘れてしまうこともよくあります。私も忙しさを理由に、本当はやっておいた方がいいことを後回しにして後悔したことが何度もあります……!

もちろんそれで日々の生活に支障がなければそれでも良いと思いますが、せっかくのチャンスをみすみす逃してしまう場合も多々あります。暗号資産やNFTの世界では特にこうしたことがよく起こります。例えば、ある暗号資産の価格が上がりそうという情報を得ていても、新規で海外の取引所の口座を開設しないと購入できない場合、なんとなく面倒くさく感じてしまい、その暗号資産の価格が高騰した後に後悔するかもしれません。

NFTの作成・出品の仕方や購入の仕方を解説しましたが、興味を持っていただいたとしても、実際にやってみる人はそんなに多くはないと思います。

もちろん、やる・やらないはあなたの自由ですし、絶対やった方がいいと言うつもりもありません。しかし、「まずはやってみる」精神でやってみると、とてつもなく面白い世界が広がっているかもしれませんよ!

実際あなたは、「まずはやってみる」精神で本記事を読んでいただいたのだと思います。その行動力に感謝です!

図解ポケット デジタル資産投資 NFTがよくわかる本
松村雄太(まつむら・ゆうた)
埼玉県立浦和高校、早稲田大学商学部卒。新卒で外資系IT企業に入社し、1年間のインド勤務を経験。その後、外資系コンサルティングファームを経て、メディア系ベンチャー企業にて、国内大手企業の顧客向けにスタートアップやテクノロジートレンドのリサーチを実施。

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