SBI VC トレード 手数料
(画像=ZUU online編集部)
この記事の概要
    SBI VCトレードは…
  • 多くの手数料が無料なのでコストを抑えられる
  • レバレッジ取引を低コストで利用できる
  • 販売所のスプレッドが比較的広い

SBI VCトレードは、インターネット総合金融サービス事業を展開するSBIグループが提供する暗号資産取引所です。この記事では、SBI VCトレードの手数料はお得なのか、他社と比較して明らかにしていきます。

SBI VCトレードのおすすめポイント

SBI VCトレードの手数料は高い?送金、入出金手数料など徹底解説
(画像=Maximusdn/stock.adobe.com)

SBI VCトレードは、暗号資産取引所としての知名度はまだ高いといえないかもしれませんが、実は手数料のお得さやサービスの充実度では他社を上回っていることが多いです。

日本円出金、送金の手数料が無料

SBI VCトレード最大の強みは、暗号資産の運用に必要な手数料の多くが無料であるところです。

特に、日本円出金と暗号資産の送金手数料は他社の多くが有料ですが、SBI VCトレードは無料であるため、資産の移動を気軽に行えます。

現物取引では、販売所の売買手数料は無料となります。取引所はテイカー注文に0.05%の手数料が必要ですが、メイカーにはマイナス手数料が採用されており、ユーザーは売買金額の−0.01%を受け取ることができます。

レバレッジ取引では、売買手数料とロスカット手数料が無料です。レバレッジ(建玉)手数料は有料ですが、他社と比べて安い傾向にあります。低コストでレバレッジ取引可能なので、少ない資金でも大きな金額の取引が可能になり、資産が少なかったり、初めてのレバレッジ取引を行うユーザーも利用しやすいでしょう。

取扱通貨数は少なめですが、メジャーな通貨をお得に取引したい方には最適な取引所であるといえます。

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SBI VCトレードの手数料一覧

SBI VCトレードはさまざまなサービスを提供しています。取引所形式と販売所形式をそなえた現物取引や証拠金の2倍まで売買可能なレバレッジ取引、暗号資産を貸すことでユーザーが利用料を得られる貸コイン、そして定期的な自動買付が可能な積立投資。これらのサービスの手数料はいくらなのか、そして他社と比較して高いのか安いのかを比較していきます。

手数料一覧
項目 手数料
現物取引手数料 販売所 無料
取引所 メイカー:−0.01%
テイカー:0.05%
日本円入出金手数料 入金 無料
出金 無料
暗号資産入出庫手数料 入庫 無料
出庫 無料
レバレッジ取引手数料 売買手数料 無料
ロスカット手数料 無料
レバレッジ(建玉)手数料 毎日変動
貸コイン(レンディング) サービス利用料 無料※
積立 サービス利用料 無料
口座開設 無料
口座維持 無料

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SBI VCトレードの売買手数料

暗号資産を売買するうえで気になるのが売買手数料ではないでしょうか。ここでは、SBI VCトレードの現物取引とレバレッジ取引にかかる手数料を比較します。

販売所の売買手数料

販売所では、ユーザーが暗号資産交換業者の提示価格で売買します。簡単に売買でき、売買手数料が無料という利点はありますが、提示される価格に含まれるスプレッドが大きな取引コストになる点に注意が必要です。 ここでは主要な取引所の販売所売買手数料とスプレッドを比較してみます。スプレッドの比較はビットコインを対象とし、2022年8月7日16時11分から16時19分に取得した1BTCあたりの購入価格と売却価格をもとに算出しています。

販売所 売買手数料とスプレッドの比較
取引所名 売買手数料 スプレッド(円)
DMM Bitcoin 無料 4万9,727
bitbank 無料 15万5,451
SBI VCトレード 無料 16万3,900
GMOコイン 無料 15万5,342
BITPOINT 無料 18万3,885
bitFlyer 無料 18万7,157
Coincheck 無料 18万8,900

売買手数料は上記すべての取引所で無料ですが、スプレッドには大きな差があります。SBI VCトレードのスプレッドに注目すると、比較した7社中4番目に広いという結果でした。Coincheckと比較するとスプレッドは2万円以上狭いものの、DMM Bitcoinとの比較では10万円以上広いという結果。スプレッドは常に変動しているとはいえ、SBI VCトレードの販売所での取引コストは高めの傾向があるといえるでしょう。

取引所の手数料

取引所は、ユーザー同士が「板」を介して売買します。注文方法には、板に注文を提供して流動性を作る(make)「メイカー」と、既に板に並んでいる注文を約定して流動性を取る(take)「テイカー」の2種類の注文があります。

取引所 手数料の比較
取引所 通貨ペア
BTC/JPY ETH/JPY、XRP/JPY BCH/JPY
SBI VCトレード メイカー:−0.01%
テイカー:0.05%
bitbank メイカー:-0.02%
テイカー:0.12%
GMOコイン メイカー:-0.01%
テイカー:0.05%
メイカー:-0.03%
テイカー:0.09%
BITPOINT 無料
Coincheck 無料 - -
bitFlyer
(Lightning 現物)
0.01 ~ 0.15%
(売買金額により変動)
-

複数の取引所で、メイカー注文にマイナス手数料を採用しており、約定代金に応じた日本円が還元されます。SBI VCトレードでは、1BTC=300万円のときにメイカーで1BTCを購入すると、300円(=300万円×0.01%)が還元されます。一方、テイカーの場合は、ユーザーが1,500円(=300万円×0.05%)を支払う必要があります。どちらの注文も無料の取引所もありますので、ご自身の売買スタイルにあった取引所を選びましょう。

レバレッジ取引の手数料

SBI VCトレードは、国内でレバレッジ取引サービスを提供している数少ない取引所の一つです。

レバレッジ取引 手数料比較
売買手数料 ロスカット手数料 レバレッジ手数料
(建玉管理料)
SBI VCトレード 無料 無料 毎日変動
DMM Bitcoin 無料 無料 0.04% / 日
bitFlyer
(Lightning FX)
無料 無料 0.04% / 日
GMOコイン 無料 ・無料(暗号資産FX)
・建玉ごとに0.5%(取引所)
0.04% / 日

売買手数料やロスカット手数料は基本的に無料ですが、レバレッジ手数料は上記すべての取引所で有料です。SBI VCトレードのレバレッジ手数料は、顧客のポジション量や流動性供給業者の提示レートをもとにして1日ごとに変動します。固定されていないため毎回手数料を確認する手間がかかりますが、他社と比べて割安になることも多く、通貨によってはマイナス手数料となる場合もあります。SBI VCトレードでのレバレッジ取引はコスト面で優位にあるといえます。

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SBI VCトレード レバレッジ手数料の例

SBI VCトレードの入金手数料

暗号資産では、日本円の入金と暗号資産の入庫にそれぞれの手数料が必要です。SBI VCトレードのこれらの手数料がお得なのか他社と比較して検証します。

日本円の入金手数料

日本円入金手数料(税込み)の比較
取引所名 入金方法 手数料
SBI VCトレード クイック入金のみ 無料
DMM Bitcoin 振込入金
クイック入金
無料
BITPOINT 振込入金
即時入金
無料
GMOコイン 振込入金
即時入金
無料
bitFlyer 銀行振込
クイック入金(住信SBIネット銀行から)
無料
クイック入金(上記以外から) 330円
Coincheck 銀行振込 無料
コンビニ入金 770円~1,018円
クイック入金 770 円~「入金金額×0.11% + 495 円」
bitbank 銀行振込 無料

SBI VCトレードはクイック入金でのみ入金が可能です。手数料は無料で入金が即時反映されますのでお得で便利です。ただし、クイック入金に対応していない金融機関からは入金できない点に注意が必要です。

暗号資産の入庫手数料

暗号資産 入庫手数料
取引所名 入庫手数料
SBI VCトレード 無料
DMM Bitcoin 無料
BITPOINT 無料
GMOコイン 無料
Coincheck 無料
bitbank 無料

暗号資産の入庫にかかる手数料は、SBI VCトレードに限らず上記すべての取引所で基本的に無料です。ただし、送金元に送金手数料が設定されている場合や、通貨ごとにマイナーやネットワーク利用手数料が必要な場合は規定の手数料の支払いが必要な点に注意しましょう。

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SBI VCトレードの出金手数料

日本円出金の手数料はその金額や出金先金融機関によって、暗号資産の送金にかかる手数料は通貨によって異なる場合があります。思わぬ手数料コストを避けるため、SBI VCトレードの手数料を他社と比較してみましょう。

日本円出金手数料

日本円 出金手数料(税込み)の比較
取引所名 出金手数料
SBI VCトレード 無料
DMM Bitcoin 無料
BITPOINT 無料
GMOコイン ・無料
・400円(2,000万円を超える場合)
bitFlyer ・220~440円(三井住友銀行)
・550~770円(上記以外)
Coincheck 407円
bitbank ・550円
・770円(3万円以上)

bitFlyerやbitbankでは金額によって770円もの手数料が必要になり、小額での出金や出金頻度が多いユーザーには大きな負担となってしまいます。SBI VCトレードの出金手数料は無料なので、気軽に出金することができます。

暗号資産の送金(出金)手数料

暗号資産の送金は対象通貨によって異なります。ここでは日本で人気のある4通貨の送金手数料を比較してみます。

暗号資産送金手数料の比較
取引所名 ビットコイン
(BTC)
イーサリアム
(ETH)
リップル
(XRP)
ビットコインキャッシュ
(BCH)
SBI VCトレード 無料 無料 無料 無料
GMOコイン 無料 無料 無料 無料
DMM Bitcoin 無料 無料 無料 無料
BITPOINT 無料 無料 無料 無料
bitFlyer 0.0004 0.005 無料 0.0002
Coincheck 0.0005 0.005 0.15 0.001
bitbank 0.0006 0.005 0.15 0.001

SBI VCトレードをはじめ、比較した7社中4社は送金手数料が全通貨無料です。BTCとBCHの送金手数料が最も高いbitbankでは、ビットコインの送金手数料は0.0006 BTCかかります。1BTC=300万円と仮定した場合に、送金ごとに1,800円に相当します。この点から見ても、手数料無料のSBI VCトレードがお得な取引所であることがわかります。

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SBI VCトレードで手数料を抑えるには?

これまでSBI VCトレードを利用する際にかかる手数料を、他社と比較しながら解説してきました。ユーザーが手数料を抑えて、さらにお得にSBI VCトレードを利用するにはどうすればよいのでしょうか。

取引所形式で取引する

販売所での取引には多額のコストが必要です。

前述のとおり、SBI VCトレードが提供する販売所の1BTCあたりのスプレッドは16万3,900円。このとき、売却価格と購入価格はそれぞれ302万6,800円と319万700円でした。仮にこの瞬間に1BTCを購入した場合ユーザーが利益を得るためには、約5.4%の売却価格上昇を待つ必要があります。

一方の取引所には販売所に比べてスプレッドがほぼないような価格設定になっています。取引手数料はテイカーなら0.05%ですが、販売所と比較すると圧倒的に低いコストで売買できます。加えて、メイカーなら-0.01%とマイナス手数料です。

現物取引では販売所ではなく、取引所を利用しましょう。

SBI VCトレード
参照:SBI VCトレードの販売所価格

レバレッジは短期で売買する

SBI VCトレードのレバレッジ取引は、売買手数料とロスカット手数料は無料。レバレッジ手数料は有料ですが、他社と比較すると安い傾向にあります。これだけ見てもレバレッジ取引を始めやすい取引所であるといえますが、さらにコストを抑える方法があります。 レバレッジ手数料は毎日変動し、毎朝6時59分59秒にポジションの保有量に応じて適用されます。ポジションを保有しているだけで手数料が発生するということは、現物取引のように中長期の上昇を予想して保有し続けるという投資方法には向きません。 暗号資産は価格が乱高下しやすいという特徴もあり、ロスカットの危険を避けるためにも、中長期でポジションを保有せず、短期売買を行うようにしましょう。

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SBI VCトレードのメリットとデメリット

メリット
  • 各種手数料が無料
  • レバレッジ取引を始めやすい
  • SBIグループのシステムとセキュリティ対策

SBI VCトレードでは暗号資産の運用にかかる多くの手数料が無料です。レバレッジ取引を含め、手数料コストが低ければ、お試しで利用してみようという方から、腰を据えて長期投資したいという方まで安心して利用できます。

これらのサービスを、SBIグループのノウハウを活かしたシステムやセキュリティ対策で、比較的安心して利用し続けれられるのが、SBI VCトレードの最大のメリットといえるでしょう。

デメリット
  • 販売所のスプレッドは広め
  • 取扱銘柄が少なめ

SBI VCトレードの販売所には売買価格にスプレッドが含まれることに注意が必要です。すべての販売所にスプレッドが存在しますが、SBI VCトレードのスプレッドは狭いとはいえません。現物取引をする場合は取引所を利用しましょう。また、SBI VCトレードの取扱銘柄数は20(2023年12月現在)であり、22銘柄のGMOコインや18銘柄のCoincheck、17銘柄のbitFlyerなどの他社と比較して少ないです。たくさんの通貨を売買したいユーザーは物足りないと感じるかもしれません。

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まとめ

SBI VCトレードは、SBIグループが培ってきたノウハウを活かした、安心して利用できる暗号資産取引所です。最も大きなメリットは、ユーザーは現物取引やレバレッジ取引、貸コインや積立といった各種のサービスを、低コストで利用できる点にあります。

販売所のスプレッドの広さや取扱銘柄の少なさはデメリットといえますが、前者は取引所の利用で避けられますし、後者についても2022年8月17日から5銘柄が追加され、ユーザーはより多くの投資機会を得られるようになってきています。

2021年12月にTaoTao株式会社と合併して、サービス内容を次々と追加してきたSBI VCトレードは、今後ますます発展していく取引所といえるでしょう。