本記事は、望月俊孝氏の著書『借金6000万円から復活した僕だから伝えられる 心のお金持ちになる教科書』(ポプラ社)の中から一部を抜粋・編集しています

6つの豊かさとマネー・リッチの関係は?

6つ
(画像=nowyn/stock.adobe.com)

人生で「お金」の占める割合は、たしかに大きいかもしれません。

でも、必要以上にお金に振り回されないために、お金と人生全体の関係を見ることが大切です。

お金持ちはお金を大切にしますが、お金に振り回されることはありません。なぜなら、人生には6つの豊かさがあり、お金はそのひとつにすぎないことを知っているからです。

6つの豊かさを知れば、お金と健全に付き合いやすくなるでしょう。

そして、あなたの「人生」の重要項目が、「お金」だけではなく、他にもあることが浮き彫りになってきます。

6つの豊かさとは、簡潔に説明すると次の通りです。

6つの豊かさ

・お金の豊かさ(マネー・リッチ)……経済的な豊かさや物質的な豊かさ・家・車などの所有物。

・仕事の豊かさ(ワーク・リッチ)……仕事で得られる豊かさ・充実度・キャリア・貢献・自己成長など。

・健康の豊かさ(ヘルス・リッチ)……健康・美容・アンチエイジングなど。外見にも反映される。

・心の豊かさ(マインド・リッチ)……心や魂の豊かさ、自己成長など。マネー・リッチを実現するための土台。

・人間関係の豊かさ(フレンド・リッチ)……人間関係・家族関係・パートナーシップ・所属するコミュニティでの交流や貢献。ワーク・リッチを実現するための土台。

・時間の豊かさ(タイム・リッチ)……時間的ゆとり・やりたいことをやる時間・趣味などに有効に使える時間。ヘルス・リッチを実現するための土台。

ちなみに、「お金」「仕事」「健康」は自分からも人からも目に見える(見えやすい)領域ですね。「お金の豊かさ(マネー・リッチ)」が大きく影響を与える「マネー・リッチ・ゾーン」と呼んでいます。

そして「心」「人間関係」「時間」という他人からは一見、目に見えない(見えにくい)領域。「心の豊かさ(マインド・リッチ)」が大きく影響を与える「マインド・リッチ・ゾーン」と呼んでいます。

「お金の豊かさ(マネー・リッチ)」は「心の豊かさ(マインド・リッチ)」によって支えられています。

さて、6つの豊かさの理想を100点とすると、あなたの現在の状態は何点くらいでしょうか? 下図に書いてみましょう。

3-1
(画像=『借金6000万円から復活した僕だから伝えられる 心のお金持ちになる教科書』より)

100点に近づくために、どんなことが必要となるでしょうか?

「マネー・リッチ」しか見えないとどうなるのか?

僕は30年前、「マネー・リッチ」しか見えていませんでした。その結果、他の5つの豊かさを捨てて、お金の豊かさ(マネー・リッチ)だけを目指していました。

同じような人も多いのではないでしょうか?

僕の場合、お金がない、借金を返さなければいけない、ということで、なりふり構わず、時給1,000円の仕事を3つ掛け持ちしたこともありました(ワーク・リッチの犠牲)。やりがいのある仕事を諦めて、お金優先で、賃金が高いからという理由で、好きでもない仕事に取り組んでいる人もいることでしょう。

睡眠不足、自分をケアする時間もなく、趣味なんて持つゆとりは全くありませんでした(タイム・リッチの犠牲)。残業に追われてプライベートがない人、フリーで働きづめの人もいるかもしれません。

さらに、僕は全身アトピー性皮膚炎で2年間悩まされますが(ヘルス・リッチの犠牲)、そんなことは気にしないで「お金を稼がなければ……」と、プライベートもなく仕事に取り組みました。

交友関係も狭めましたし、家族のことを顧みることもできませんでした(フレンド・リッチの犠牲)。その結果、妻に負担を与え、やっと授かった子どもは生まれてすぐの2ヶ月間、集中治療室でスキンシップを受けることなく育つことになってしまいました。

お金がない人生は幸せな人生ではないと思っていましたし、ワクワクすることをやるなんて、自分には無理なんだと諦めていました。人生に希望も持てず、心配や不安、怖れでいっぱいの毎日でした(マインド・リッチの犠牲)。

もし、仮に当時の僕に金銭的な余裕があったとしても、「マネー・リッチ」しか頭の中になければ、お金はあっても時間がなくて、やりたいことを何もできなかったかもしれません。

何よりもお金が優先で、ライフワークや天命・使命を果たすことも考えなかったかもしれません。

でも──、お金や時間があっても人生の楽しみを分かち合う家族や友達がいなければ、何のための人生なのでしょう。

お金や時間があっても、健康でなければ、自由や豊かさを満喫するどころか、お金も時間もあるのに楽しめないことで、かえって悔しい思いをすることでしょう(お金も時間もなければ、まだ諦めもつくけれど……)。

お金や時間があっても、心や魂の声を聴こうとしなかったかもしれません。

お金を最優先に考えるばかりに、何かを失ってはいませんか?

あなたにとって本当に大切なもの、譲れないものは何でしょうか?

お金を得ることだけを考えるのではなく、それを活かしていくことを考えてみると、逆に豊かさがどんどん引き寄せられてきます。

そして僕自身も、マインド・リッチに目覚めた結果、人生が変わっていきました。

借金6000万円から復活した僕だから伝えられる 心のお金持ちになる教科書
望月俊孝(もちづき・としたか)
1957年山梨県生まれ。中学時代より、イメージトレーニング、瞑想法、成功哲学などに興味を持ち、独自に研究を始める。上智大学法学部を卒業後、自動車販売会社を経て、1984年、能力開発セミナー会社に入社。チーフ・インストラクターとして活躍。6,000万円の借金を抱え突然リストラされるも1年でV 字回復。1993年、ヴォルテックス設立。現在、夢実現(宝地図)、ヒーリング(レイキ・癒し)、セルフイメージ向上(エネルギー・マスター)を主体とする人材教育に関わっている。10万部を超える『幸せな宝地図であなたの夢がかなう』(ゴマブックス)をはじめ、『見るだけで9割かなう! 魔法の宝地図』(KADOKAWA)、『未来へ導く 1% の人だけが知っている 魔法の読書法』(イースト・ プレス)、『人生も仕事も自動的に好転する! 引き寄せの法則見るだけノート』(宝島社)、『今すぐ夢がみつかり、叶う「宝地図」完全版1日3分見るだけ!』(主婦と生活社)、『氣を活かしてわたしが変わる 究極の氣 レイキ』(河出書房新社)など著書は39冊にのぼり、累計部数は92万部を突破している。

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