本記事は、桑野麻衣氏の著書『「また会いたい!」と言われる 一流の話し方』(明日香出版社)の中から一部を抜粋・編集しています。
×無理やり話し続ける
△ただおもしろい話を目指す
→ ○仕事や本題への繋がりを意識して話す
たくさん話しかけてくれるものの、脈絡のない会話に翻弄されてしまった経験はありませんか? 話があちこちに飛び、無理に雑談しようとしていることがこちらに伝わってくることもあります。雑談の下手な人はまさに「雑」な「談話」をします。
それに比べ、雑談の上手な人は雑談をする目的や意味をしっかり理解しています。雑談はその目的を達成するための手段の1つだと捉えているのです。
正解は1つではありませんが、私は雑談を「目の前の相手と良い人間関係を築くためのウォーミングアップの場」だと考えています。本題に入る前に、目の前にいる相手に対して「私はあなた(の話)に関心があります」「私はあなたと今後、良い関係を築きたいです」という心を形にしています。
一流と呼ばれる人たちは、さらにワンランク上の雑談力を持っています。それは「雑談を雑談だと感じさせない」スキルです。「雑談がおもしろい・うまい」と言われるうちは、あくまでただの雑談に見えてしまっている証です。
あなたが学生の頃、雑談の多い先生の授業をおもしろいと思ったことはありませんか?
私の学生時代を振り返ると、数人の先生が頭に浮かびます。実は、その先生たちの雑談には2種類あります。授業とは直接関係のない話と、関係のある話の2つです。どちらの場合も私たちに楽しんで学んでもらいたい、という先生の気持ちが伝わってくることが多かったです。