ROIとキャッシュフロー
さて、アパート経営を始めるにあたって資金を借入したら、より利回りは複雑になります。さて、必要経費や減価償却費の存在も加味しながら、最後に投資利益率の考え方を説明します。
投資利益率 (Return on Investment, 以下ROI)とは、最初に支払った自己資金を、1年でどれくらいの割合回収できたかを示す指標です。(毎年のキャッシュフロー)÷(最初に支払った自己資金)×100で求めます。毎年のキャッシュフローは、(実質の家賃収入-借入金の返済利子-減価償却費)-(所得税+住民税)+(減価償却費)-(借入金の返済元本)により求めます。
例えば、実質の家賃収入が219万円、借入金が2,200万円(毎月の利子返済55万円、毎月の元本返済50万円)、減価償却費が37万円5千円とします。これより、(毎年のキャッシュフロー)は、219万円-55万円-37万5千円=126万5千円、税引前当期純利益にあたります。所得税率23%、住民税率10%の合計33%をかけた41万7千円が税金です。したがって、キャッシュフローは126万5千円-41万7千円+37万5千円-50万円=72万3千円になります。
実質の物件価額が3,000万円で、借入金が2,200万円とすると自己資金が3,000万円-2,200万円=800万円。総合して、ROIは72万3千円÷800万円=9.04%となります。
アパート経営のキャッシュマネジメントについて
アパート経営のキャッシュマネジメントとは、必要経費と税金の負担を考えて、投資に見合った利益が出せているかを計算することです。上手なアパート経営は、預金しているより圧倒的に投資効率が良く、不労所得として貴重な収入源となります。そのために、キャッシュマネジメントに必要な計算方法を身につけましょう。
(ZUU online)
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