外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2023年3月8日9時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼7日(火)の為替相場
(1):豪貿易収支、予想を下回る
(2):豪中銀、25bp利上げ
(3):パウエルFRB議長、発言

▼7日(火)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:堅調推移が続きそう/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

7日(火)の為替相場

外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

期間:7日(火)午前7時10分~8日(水)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):豪貿易収支、予想を下回る

豪1月貿易収支は116.88億豪ドルの黒字となり、黒字額は市場予想(122.50億豪ドル)を下回った。なお、その後に発表された中国1-2月貿易収支は1168.8億ドルの黒字となり、黒字額は予想(825.0億ドル)を上回った。輸入が前年同期比-10.2%と落ち込んだことが黒字の背景。

(2):豪中銀、25bp利上げ

豪中銀(RBA)は政策金利を予想通りに3.35%から3.60%へ25bp(0.25%ポイント)引き上げた。10会合連続の利上げで政策金利は2012年5月以来の高水準となったが、発表後に豪ドルは下落した。声明で「月次消費者物価指数(CPI)は、インフレがピークに達したことを示唆」「家計消費の伸びは金融環境の悪化により鈍化しており、住宅建設の見通しも軟化」との見解を示したことがハト派的と受け止められた。また、前回まで「この高インフレの時期が一時的なものに過ぎないことを確認するため、今後数カ月の間にさらなる金融引き締めが必要」としていたフォワードガイダンスに関する一文から「今後数カ月の間に」の文言を削除したことで利上げ終了の時期が近いとの見方が広がった。

(3):パウエルFRB議長、発言

パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は上院銀行委員会で半期に一度の証言を行い「最新の経済データは予想以上に強く、最終的な金利水準が従来の予想よりも高くなる可能性が高いことを示唆している」「データ全体が正当化すれば、利上げペースを加速させる用意がある」と表明。これを受けて米2年債利回りは2006年6月以来の5.0%台に上昇。ドル/円は2022年12月20日以来となる137.20円前後まで上値を伸ばした。