netherlands-179290_640

もしも全く使用していない土地を所有していたとしたら、あなたはどうするだろうか。今後、新しい鉄道や高速道路が開通する、ショッピングセンターが建つなど、土地の値上がりが見込める場合はともかく、そうでない場合、更地のままにしておくのはあまり得策ではない。今回は空き地の有効活用において、賃貸マンションの建設が有効な利用法である理由をご紹介したい。

空き地所有のコスト

土地を持っている場合、金融資産等と異なり、土地には一定のコストが伴う。土地を所有していると評価額に応じて固定資産税が生じる。基本的に1.4%の自治体が多いが、2.1%もの固定資産税が発生する自治体もあるので注意が必要である。また、同じ都道府県でも市町村により固定資産税率が異なる場合もある。要するに、高い自治体では年間1.55%の固定資産税が発生するため、更地のまま20年間放置しておくと全く資産としての価値を失う。

賃貸マンションのメリット(1):固定資産税の負担軽減

建物を建てた場合はどうだろうか。そもそも、固定資産税を算出する際に用いられる評価額に関しては、簿価より低くなっており、更地の場合は簿価の75%ぐらいになるのが適当である。

さらに、その更地に建物を建てると評価額が下がり、特に賃貸マンションの場合、簿価の約25%に下がる。建物部分に関する固定資産税が必要になるが、こちらも賃貸マンションは優遇されており、一般的に賃貸マンションを建てた方がトータルの固定資産税が安くなる傾向がある。

その他、住宅用地に対する課税標準の特例、新築住宅の税額の軽減措置と言う制度が設けられており、これらの制度を活用することにより、固定資産税を大きく減らすことが可能である。これらの減免や特例は一戸建てや分譲マンションでも確かにある。中でも最も固定資産税が安くなるのが賃貸マンションである。と言うのも、賃貸マンションはぜいたく品としての意味合いが薄く、配慮が受けられるからである。