賃貸マンションのメリット(2):家賃収入

賃貸マンションを建てるもう一つのメリットは、家賃収入が見込める点である。よっぽどの過疎地域でない限り、戸数に応じて収入が上げられる。大体、簿価4000万円当たり月額15万円ぐらいの家賃収入が入るので、固定資産税が1か月分の家賃で補える上、10~15年程度貸し出しておけば購入金額を回収できる。

賃貸マンションを建てるときの2つの注意点

空き地に賃貸マンションを建てる際のメリットを2つ紹介した。ただし、賃貸マンションを建てるときには3つ注意したい点がある。

まず、空き部屋を無くすことである。利便性が高い地域ほど空き部屋がなくなり、家賃収入が安定するだろう。特に4LDK以上のマンションは希少性が高いのか、簿価の割に高い家賃が得られる可能性が高い。逆にワンルームマンションを作る場合、純粋なワンルームより1K間取り、ユニットバスではなくバス・トイレ別のほうが人気がある。

また、他にも注意点がある。土地の用途が決められている場合、思い通りの建物が建てられるとは限らない。例えば、2階建て以下、3階建て以下、オフィスビル限定、農地限定、等の制約である。また、地域によっては上限となる容積率と高さが決まっており、あまり大きな建物が建てられない。(ただし、東京23区と京都市以外ではまず問題にならない。)思い通りの建物が建てられるかどうか役所に出向いて確認しておき、もしも制約が厳しい土地の場合は売ってしまった方が得策である。

さらに、賃貸マンションを建てる際には、地震に備えるため耐震性に優れた業者に依頼したほうがいい。地震で崩れたときのために地震保険があるが、制度の都合上、購入額の50%しか補償されず、あまり頼りにするのは得策ではない。

空き地を積極的に活用しよう

結論として、土地が余っており、建物が建てられる土地であれば、建物を建てておく方が良いだろう。建物の購入費用は確かに高いが、家賃収入はそのコスト以上に入ってくるので、あまり心配の必要はない。ただし、住宅ローンで建てると利息が付くため、賃貸マンションとしての意味合いが薄れるので、注意が必要ではある。いくつかの注意点を留意した上で、空き地に賃貸マンションを建てることによって、多くの収入を得ることができるだろう。

(提供:不動産 online)

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