子育て世代には嬉しい仕掛けがいっぱい
敷地に入ってまず驚くのが、大きな円形の屋根付き歩道、通称「わっか」。子ども用の遊具のある芝生の広場をぐるりと囲んでいて、小学校側から雨でも濡れずに移動できます。また、日差しを避けられるので、広場で遊ぶ子どものみまもりスペースにもなります。
建物の中には、カフェスタンドを併設したプレイカフェができました。ペットロボットのaiboがお出迎えしてくれる、およそ250平方メートル、テニスコート1面分あるキッズスペースには滑り台やサンドバッグ、ハンモックなどが設置されています。
こういった施設は滞在時間を増やす効果が期待できますが、子どもを遊ばせる場所をつくってほしいという町民の要望が具現化されたものだといいます。町内の子育て世代にも嬉しい施設なのですね。
ちなみにカフェでは、小松菜やニンジンなど季節の食材を使ったスムージーが味わえます。道の駅の直売所で残った野菜などもフードロス対策で再利用していく予定だそうです。ほかにも給食で実際に使われているパンを使った、ナポリタンを挟んだ“昭和のナポリパン”や“給食ハムカツパン”も提供しています。
バラエティに富んだ飲食店
保田小学校には給食メニューの味わえる「里山食堂」、石窯ピザの味わえる「廃校ピッツェリア Da Pe GONZO」など、バラエティに富んだ飲食テナントが入っていましたが、ようちえん側に更に3店舗が加わりました。
まずは、バターを使わずに焼いたクロワッサンを提供するカフェ「フロントビレッジダイナー」。オススメは国産もち豚100%の真っ黒な肉まんの鋸南ブラック。
鋸山名物・地獄のぞきになぞらえて激辛までいかないピリ辛の味わいです。スイーツならタマゴ、牛乳を使わずに仕上げたプラントベースのソフトクリームを、クロワッサンでサンドしたクロワッサンソフトクリームが味わえます。
漁師飯と黄金アジが味わえるのは「保田食堂」。その身体の色から黄金アジと呼ばれる房総名物のアジは、近海で育ったので身がふっくらしていて脂のノリが良い、アジフライにすると最高の食材です。ほかにも味噌や薬味を入れた魚のたたきの「なめろう」と旬の魚がのった海鮮丼などもあります。
さらにバラエティに富んだ揚げ物が楽しめるのが「なのはなぐみ かつ菜(さい)」。豚肉でくるんだチーズが溶け出す「チーズミルフィーユかつ」がお店一押しですが、鋸南の名所・鋸山の風景をイメージした「鋸山スペシャルカレー」も見た目のインパクト抜群です。
保田小学校の飲食店がランチの時間帯の営業なのに対して、午前~夕方まで営業している(店舗によって異なります)のも嬉しいところですね。