この記事は2024年6月26日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。

FXトレード戦略
(画像=cassis/stock.adobe.com)

2024年6月26日(水)の午後13時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。

現在の為替相場の傾向や相場観

米ドル/円は大台の160円が迫っており、介入への催促相場。イベントでは明日27日(木)に米大統領選のテレビ討論会。バイデン現大統領とトランプ前大統領の一騎打ちだが、「もしトラ」が意識されるとマーケットのボラティリティが上がってきそうだ。

米経済指標では明後日28日(金)のPCEデフレーターがメインイベント。また、週末30日(日)にはフランス下院選挙もあり、与党マクロン大統領の苦戦が報じられる中、ルペン氏率いる極右が大勝するとユーロにギャップダウンがあるかもしれない。

現在の為替相場の戦略やスタンス

為替介入への警戒感から米ドル/円は神経質な展開が続くものの、160円台ワンタッチは時間の問題だろう。瞬間的な円高も散見すると思われるが、実弾介入でなければ下がったところは拾っていけると考えている。

月末リバランスはドル売りの声が聞こえてくるのでロンドンフィックスに向けて大きく動くようであれば、逆らわないようにしたい。週末のフランス下院選挙に向け、ユーロショートは第1感ではあるが、週末のポジション持越しリスクは避けておきたい。

▽米ドル/円 の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。