この記事は2024年8月22日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Who is Danny/stock.adobe.com)

2024年8月22日(木)の11時時点に外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。

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現在の為替相場の傾向や相場観

昨日21日(水)のNY市場では、米労働省が雇用統計のベンチマーク(基準値)改定に伴い今年3月までの1年間の就業者数を81.8万人下方修正した。また、7月のFOMC議事録で大多数のメンバーが9月利下げに前向きな姿勢を示していたことが判明。

これらを受けて米ドル/円は一時144.45円前後まで下落した。もっとも、市場は9月の利下げを100%織り込み済みとあって、ドル売り一巡後はショートカバーと見られる動きで145円台を回復。市場の関心はすでに利下げの有無ではなく利下げの「幅」に移っている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

昨日21日(水)の労働省の発表やFOMC議事録は、9月の利下げ幅が25bpになるか50bpになるかを判断する上で明確な手掛かりにはならなかったようだ。

本日22日(木)発表される米新規失業保険申請件数(前週分)も注目度こそ高いもののの、利下げ幅の判断を巡る材料にはなりにくい。

必然的に市場の関心は明日23日(金)ジャクソンホール会議で行われるパウエルFRB議長の講演に向かうことになるだろう。なお、明日23日(金)は植田日銀総裁の発言(閉会中審査で国会招致)も予定されている。

本日22日(木)の米ドル/円は146円台では戻り売りに上値を抑えられる半面、145円割れでは押し目買いで下げ渋る展開を予想。明日23日(金)の日米金融政策当局トップの発言を前にもみ合いの商状が続くと見ている。

▽米ドル/円 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。