この記事は2024年10月31日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Dilok/stock.adobe.com)

2024年10月31日(木)の10時時点に外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。

現在の為替相場の傾向や相場観

米ドル/円は昨日30日(水)まで3日連続で153円を挟んだレンジで推移。昨日30日(水)は特に値動きが鈍く取引レンジは152.78~153.48円だった。なお、昨日30日(水)終了時点で今月の上昇幅は約9.8円。

月末の本日31日(木)を153.63円以上で終えれば今世紀初めて月間10円超の上昇を記録することになる。そのカギを握るのは日銀だろう。

そもそも今回の金融政策決定会合は利上げ期待が皆無。展望リポートにも大きな変更はないと報じられているため、久々に「無風」の日銀会合になる可能性もある。しかし、先日の衆院選を受けて政治情勢が不透明な中、市場では今後しばらく日銀の利上げは難しいとの見方がくすぶっている。それだけに、植田総裁が会見で追加利上げについて「時間的余裕がある」との見解をあらためて示せば円売り材料視されることも十分に考えられる。

現在の為替相場の戦略やスタンス

日銀以外では、NY市場で発表される米国の新規失業保険申請件数や10月個人消費支出物価指数(PCEデフレーター)がドル高の流れを後押しするかにも注目したい。

また、月末のリバランス(投資資金再分配)はドル買い超との試算もある。ロンドン・フィキシング(日本時間25時)に向けた実需等のフローにも注目だ。

▽米ドル/円 60分チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。