外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2024年11月14日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部 中村勉

目次

▼13日(水)の為替相場
(1):豪賃金指数 予想を下回る
(2):マンMPC委員発言
(3):独連銀総裁 トランプ関税に警戒感
(4):米CPIは予想通り
(5):セントルイス連銀総裁「思慮深くかつ辛抱強く」

▼13日(水)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:海外市場で156円を試しそう/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

13日(水)の為替相場

外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

期間:13日(水)午前7時10分~14日(木)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):豪賃金指数 予想を下回る

豪7-9月期賃金指数は前年比+3.5%、前期比+0.8%といずれも市場予想(+3.6%、+0.9%)を下回った。

(2):マンMPC委員発言

英中銀(BOE)のマン金融政策委員会(MPC)委員は「現在、様々な場所で検討されている政策問題について考えると、それらはインフレに上方圧力をかける可能性が高い」と述べたほか、「サービスのインフレが継続する流れと、今後インフレの主要要素の変動が大きくなり上昇バイアスが強まる可能性が高い傾向がある」と指摘しまだインフレは克服していないとの考えを示した。マンMPC委員は今月7日のMPCで25bp(0.25%ポイント)の利下げに反対した唯一のメンバー。

(3):独連銀総裁 トランプ関税に警戒感

ドイツ連銀のナーゲル総裁は独紙のインタビューで「物価上昇圧力は依然として顕著であり、主にサービス業の賃金に起因している」と指摘。またトランプ次期米大統領の掲げる関税措置が実施されれば「ドイツは国内総生産(GDP)の1%を失う恐れがあり、マイナス成長に陥る可能性もある」と懸念を示した。

(4):米CPIは予想通り

米10月CPIは前月比+0.2%、前年比+2.6%といずれも市場予想通りとなった。また食品とエネルギーを除いたコアCPIも前月比+0.3%、前年比+3.3%とともに市場予想通りだった。総合CPIの前年比の伸びは前月(+2.4%)から加速したが、市場は、警戒したほどインフレが加速しなかったと受け止めた模様でドル/円は154.34円前後まで下落した。ただ、長期金利の低下が一服すると一巡後はドルを買い戻す動きが強まった。

(5):セントルイス連銀総裁「思慮深くかつ辛抱強く」

セントルイス連銀のムサレム総裁は「インフレと雇用の目標達成は視野に入っている」と指摘。ただし物価目標が米連邦準備制度理事会(FRB)の目標である2%を上回って推移する間は「やや景気抑制的」な政策を続けるべきだと見解を示した。追加利下げについては、今後入手するデータを「思慮深くかつ辛抱強く」検証することが可能だとの見方を示した。