外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2025年2月14日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼13日(木)の為替相場
(1):ユーロ/円161円台を回復
(2):英GDP予想を上回る
(3):米PPI予想を上回る
(4):米相互関税を巡り売買

▼13日(木)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:またしても大きく動く可能性/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

13日(木)の為替相場

外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

期間:13日(木)午前7時10分~14日(金)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):ユーロ/円161円台を回復

ユーロ/円は1月31日以来となる161円台を回復。その後161.19円前後まで上昇した。前日にトランプ米大統領とロシアのプーチン大統領が電話会談を行い、ウクライナ戦争の停戦について協議したことが引き続き材料視された。

(2):英GDP予想を上回る

英10-12月期国内総生産(GDP)は前期比+0.1%と市場予想(-0.1%)に反してプラス成長となった。英12月鉱工業生産は前月比+0.5%(予想+0.2%)、同貿易収支は174.47億ポンドの赤字(予想187.00億ポンドの赤字)だった。

(3):米PPI予想を上回る

米1月生産者物価指数(PPI)は前月比+0.4%、前年比+3.5%と市場予想(+0.3%、+3.3%)を上回った。食品とエネルギーを除いたコアPPIも前年比+3.6%と市場予想(+3.3%)を上回った。同時に発表された米新規失業保険申請件数は21.3万件と予想(21.6万件)を下回り、前週(22.0万件)から減少した。ドルは上昇したが一時的だった。米1月PPIについて、全体としてはインフレの根強さを示したが、米連邦準備制度理事会(FRB)が重視する個人消費支出物価指数(PCEデフレーター)に反映される項目は落ち着きを示したとの見方が出ていた。

(4):米相互関税を巡り売買

トランプ米大統領は「『相互関税」に関する措置に間もなく署名する」と発言。「相互関税」は各国ベースでカスタマイズされ、米国製品への関税だけでなく、不公正な補助金や規制、付加価値税(VAT)、為替レート、知的財産保護の不備など、米国の貿易を制限する非関税障壁も相殺する方針。ユーロ、ポンド、豪ドルが売られる場面もあったが、国ごとに内容が異なる「相互関税」はすぐには発動されないことがわかるとこれらの通貨が反発。同時にドルが下落した。なお、ラトニック米商務長官は「4月2日までに『相互関税』を開始することが可能だ」と述べた。