年の瀬も迫ってきた。今年の日経平均株価は16,147円54銭で始まり、年初来安値は13,885円11銭(4月11日終値)、年初来高値は18,030円83銭(12月8日終値)と大きく揺れ動いたのがわかる。
高値と安値の開きは約30%もあり、今年株式投資を始めたばかりの人の中にもそれなりの成果を挙げられた人も多いのではないだろうか。また、NISAが始まった年ともあって、これを機に株式投資を始めた人も多いだろう。そして、なんといっても活況だったのがIPO市場だ。
2014年のIPOは経営統合などによる再上場を除けば2月13日のアキュセラ・インク <4589> という外国企業で始まった。2014年には全86社、12月だけでも28社が上場した。
4月に上場した西武ホールディングス <9024> は、2004年12月に有価証券報告書虚偽報告が原因で上場廃止となったが、約9年半ぶりに再上場した。鉄道関係では17年ぶりのIPOである。10月に上場したリクルートホールディングス <6098> は初値で計算した時価総額が約1兆7,794億円と今年最大となりそうだ。近年上場した中でもサントリー食品インターナショナル <2587> の約9,579億円や大塚ホールディングス <4578> の約1兆1,714億円を上回る。
また、74%がインターネット、ソフトウエア、バイオ関連企業が多かったことも特徴的だ。ブルームバーグによると上場時の時価総額の74%がこれらの銘柄に関連するものだということだ。
公開価格を大きく上回る初値を付けた銘柄も多かった。3月のサイバーリンクス <3683> は公開価格2,400円に対して初値が6,550円、CYBERDYNE <7779> は公開価格3,700円に対して初値が8,510円、6月のフリークアウト <6094> は公開価格2,000円に対して初値が7,000円、7月のイグニス <3689> は公開価格1,900円に対して初値が8,400円、11月のCRIミドルウェア <3698> は公開価格2,400円に対して初値がなんと13,500円と5.625倍にもなっている。