リベラルアーツ

一般的に富裕層の方ほど、ご子息、ご令嬢の教育に関心の深い方が多いと思います。そしてだからこそ、ここ10年程の社会構造の変化で、今までの教育でこれからも通用するのか疑問や不安をお持ちの方もいらっしゃると思います。

資格を取ってもいい就職先があるかどうか分からない、工学系の大学を出て就職しても生涯勤務できるとは限らない等、それぞれの教育の分野で将来への不安はあると思います。

そこで日本ではまだあまり馴染みのない「リベラル・アーツ」という分野の学問をご紹介したいと思います。オバマ大統領やヒラリー・クリントン氏、また、故スティーブ・ジョブス氏も在籍していたことのある大学の学問になります。
また本文の後半では、世界で活躍するために最低限抑えておきたい教養などをご紹介します。

【参考】

子女のグローバル教育の最高峰?〜海外ボーディングスクールの世界〜
欧米型富裕層のライフスタイル〜日本の富裕層とは何が違うのか?〜
就活生が注目する3業界とは?~医療・公共・教育関連銘柄の今後を占う~
海外留学の新しいカタチ「親子留学」とは?検討する上で知っておきたいこと
資本家と労働者の違い〜富裕層が見ている“本質的な価値”とは?〜
富裕層によるエリート再生産教育とは?〜親から子への知的・文化的資本の継承〜


◉「リベラル・アーツ・カレッジ」という種類の大学


リベラル・アーツ・カレッジは、全米に約130校あり、日本には12校ほど、中国では昨年上海に1校創立されました。今リベラル・アーツ・カレッジが注目されるのには、理由があります。

現在、世界は技術、医療、サービスにおいて成熟し、新しい技術やサービスを生むためには「革新」が必要だ、と言われています。アメリカの政府高官や大学関係者は、専門知識の習得だけに専念させても、イノベーションは起きないことに気付き始めました。
無数の学問に触れながら、自分の人生にとって重要なものを生み出すプロセスが重要であると考え始めたのです。

リベラル・アーツ・カレッジでは、歴史・政治・文学・美術・サイエンスなどを学び、創造性豊かな発想が生まれるように工夫されています。この考え方は、日本においても注目されており、いくつかの大学で「教養学部」などの名称で広まっています。
また中国でも従来の安価な労働力に頼った製造業から脱皮しようとしており、このリベラル・アーツの考え方が受け入れ始めています。

ちなみにアメリカのリベラル・アーツ・カレッジは、学費が年間4~5万ドルと高く、大学院に進むことが前提にされています。アメリカの歴代大統領の内12人、ここ10年のノーベル賞受賞者53人の内12人がリベラル出身の人になります。
リベラル・アーツは古代ギリシャで、労働に従事しなくてもいい「自由な人間」が学ぶものでした。働くための技能を学ぶのでなく、根本的なものの考え方を学ぶ学問です。こうして養われる教養の効果は、リベラル・アーツ・カレッジ出身者の活躍を見れば納得できると思います。


◉リベラル・アーツ・カレッジの一例


◯アメリカ
オクシデンタル大学
ウェルズリー大学
リード・カレッジ
ウェスリアン大学 など

◯日本
国際教養大学
国際基督教大学
早稲田大学
立命館アジア太平洋大学 など