昨年1月の就任以来、米国FRB(連邦準備銀行)のイエレン議長が会見などでメディアに露出するたびに、米ドルが円に対して上昇する動きとなっている。一部の投資ファンド勢からは、バブルの女神などとの愛称をつけられている。


FOMCの日程は年間8回

実際に昨年のFOMC(連邦公開市場委員会)政策金利発表の日程を振り返ってみると、1月28~29日、3月18~19日、4月29~30日、6月17~18日、7月29~30日、9月16~17日、10月28~29日、12月16~17日の開催があり、3月・6月・9月・12月の会合後はFRB議長自から記者会見を実施している。

なんとこの4回の記者会見つきの会合では、会見直後からドル/円が大きく上昇し、ニューヨーク市場での取引時間を終了しているのだ。午後3時過ぎの会見であるため、ニューヨーク市場は高値で終了となり東京市場へバトンタッチし、その相場の流れが継続することがほとんどだ。


背景には量的緩和の終了と利上げへの期待も

昨年のFOMC政策金利発表を振り返ってみると、イエレン議長の就任以降、量的金融緩和の縮小の完全終了が当初の大きな焦点となっていたため、10月ですべてが終了するかどうかに注目が集まっていた。そして、10月のテーパリング終了後は、利上げの時期が注目ポイントとなったため、市場の期待が相場を押し上げる状況となっていることは間違いない。

本来は株、為替、債券といった相場には一定の連係があるのだが、市場は個別の相場毎に良い方向に解釈をして、株価も上昇すれば為替のドル円も上昇するという独特の状況を生み出している。