医療現場
(写真=Thinkstock/Getty Images)

キヤノン <7751> は、課題となっていたデジタルカメラと複写機に続く事業育成の一環として、医療機器関連分野で新商品や新サービスを実施する。4月 13 日と 14 日に相次いで発表した。

同社が 13 日に発表したのは、白内障向けの画像処理を搭載した無散瞳型デジタル眼底カメラ「 CR-2 AF 」。赤外光で観察するため散瞳剤(瞳孔を開く点眼剤)を必要としないでカラー眼底写真が撮影できるというものだ。

眼底検査で眼底血管の状態を観察し眼科疾患の診断に役立つだけでなく、血管の状態から全身の血管の状態も推測し、生活習慣病健診にも活用することができるという。デジタルカメラのため、ネットワーク化した医療施設で有効に活用することができる。

一方、同社傘下のキヤノンマーケティングジャパンは 14 日、医用画像クラウドサービス基盤「メディカルイメージプレイス」の新サービスとして、「医用画像外部保管サービス」を 4 月 17 日より開始すると発表した。

「メディカルイメージプレイス」は昨年 10 月より開始したサービスで、連携した医療施設が撮影した CT や MRI などの検査画像を、遠隔地の読影サービス事業者が読影し、そのレポートを連携施設に返送する仕組み。

すでにこのサービス基盤上で、「遠隔読影インフラサービス」として、利用者間の専用 SNS や制約充足アルゴリズムによる依頼検査自動振分けの機能や、電子カルテを院内システムとオンラインで連携できる仕組みなどで、外部にいても院内の専門医に読影を依頼できるシステムを構築している。

今回の新サービスは、医療施設内の医用画像をクラウドサービス上に大量かつ安全に保管できるようにしたもの。近年 CT や MRI などの画像診断装置の性能が進化し大量のデータを取得できるようになったため、医療施設のデータ保存量が増え、セキュリティー問題やデータ保存のコストアップ等の問題が発生していたため有効な解決策となる。

キヤノングループは、 1 月 28 日に発表した 14 年 12 月期の決算で、医療機器を含む「産業機器その他ビジネスユニット」の売上高を 3988 億円(前年比 3.6% 増)と公表していたが、新規事業の先行投資があり同ユニットの営業利益は 218 億円の赤字となっていた。今後、今回のような医療機器の新事業の立ち上げを加速して、同社の柱となるか注目したい。(ZUU online 編集部)

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