チョコだけじゃない、 日本人女性起業家が見たリアルなガーナ

(写真=Thinkstock/Getty Images)

日本企業の東南アジア市場進出が珍しくなくなった現在でも、日本企業がほとんど踏み出さない地がある。最後のフロンティア、アフリカ。まだまだ貧しく小さな市場で、リスクを犯してまで進出する価値がないと判断する日本企業も多いのが実情だろう。だが、はたしてそれが真実だろうか?

オランダのビジネススクール卒業後、ビジネスオポチュニティー溢れる、西アフリカのガーナに、企業のバックアップなしに飛び込み、E-commerce とビジネスコンサルティングの会社.を共同設立。ガーナ初のファッションオンラインショッピングストアをスタートした日本人女性起業家が、チョコレートだけじゃないガーナの現状を、アフリカビジネス最前線の模様と共にお伝えします。正攻法ではいかないからこそ、中小企業にもチャンスがあるガーナならではの魅力が、そこにはあるのです。

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黄金の国—西アフリカのゲートウェイ

日本から、タイ、オランダと旅ガラスのように旅して辿り着いた地、アフリカ、ガーナ。日本から直線距離にして1万5,000Km、赤道直下の1年中常夏の笑顔溢れる国。このガーナで会社を始めたと日本の友人に告げると、決まって返ってくるのが「ガーナ!?どこそれ?チョコレートのガーナ?」という驚嘆の声。

そう、チョコレートのガーナ。だけど、チョコレートだけじゃないガーナ。

そもそも、アフリカに縁のなかった私が、なぜ、ガーナに渡ったのか。きっかけは、世界19カ国から集まった39名の学生たちと、1年間、共に、キャンパス内の寮で 暮らしていたオランダに遡る。 時折「自己中心的だな」と感じる個人主義の欧米人と比べ、アフリカ出身のクラスメイトは、周囲との協調や調和を大事に考えるアジア人と通じるところがあり、自然と心から打ち解けるようになった。皆、教養が高く、自国の歴史や文化に精通していて、それでいて気張ったところがなく、オープン。これまで縁のなかったアフリカに好感と関心を抱くようになった。それからは、発見の連続だった。

低迷が続く世界経済とは対照的に、ガーナでは、経済成長率 2011年15%、12年8.8%、13年7.1%(世界銀行)と、過去3年平均二桁の成長が続き 、2010年末からは、沖合油田での原油生産が始まり注目を浴びている。欧米企業だけでなく、中国や韓国企業の進出も目覚ましい。街中には、自動車に疎い私がこれまで目にしたことがなかったHyundai やKia といった韓国車が滑走している。 日本車は人気があるが高額なため、質も良く安価で標準でオプションがつく韓国車の人気が上昇しているという。サムソンは、カスタマ−センターも現地に開設しており、購入後のアフターケアもばっちりだ。

ガーナを宣伝するのは、お口の恋人ロッテだけでいいのか?いやいや、そろそろ、ガーナから遠く離れた日本の皆さんにも、チョコレートだけじゃない、旬のガーナをお伝えしよう。その前に、まずは、アフリカ、ガーナの歴史に触れていきたい。