ネット証券会社の四季報を通じて財務状況もチェック!

銘柄数が多い場合は 財務状況をチェックして絞り込むのも手段の一つです。四季報なども無料で最新のデータを見ることが可能です。

好材料が出たときの株価のレスポンスがいいものを極力選びたいときは市場の流通性が低いものを選ぶといいでしょう。それは株式数に、浮動株(%)を乗じるとわかります。

あわせて、株主や外国人の保有状況割合もチェックしておきましょう。海外の投資家の“手垢のついた”銘柄は投機的な動きをすることがありますので注意が必要です。

ほか財務状況としては、D/Eレシオを見ておきましょう。これは、有利子負債を自己資本で割ったもので、1より大きければ債務超過している可能性があります。しかし、新興企業の場合は成長過程にありますので先行投資が多くなりますし、ゼネコンなど業界の構造として指数が高いこともあります。

四季報では、トップに“疑義注記”と記載して財務的に問題があることを喚起していますので便利です。念のために、税前利益や営業キャッシュフローがマイナスになっていないか確認することが必要です。

ポートフォリオをつくろう

今までの作業である程度、銘柄は選定できたでと思います。あとはポートフォリオをつくりますが難しく考える必要はありません。一般的に投機的なリスクをなくすためには50程度の銘柄構成が必要とされていますが、個人投資家の場合ですと余裕資金で運用していますので大上段に構える必要はありません。2ロング(買い建て)1ショート(売り建て)程度で良いと思います。

銘柄同士の相性が気になるときは、銘柄間の相関が低いものペアを選定すると良いでしょう。数学的にはじき出すことも可能ですが、ネット証券の業種別のランキングを参照して、例えば、海運業の上昇率がトップで保険業が最下位ならばそれぞれの業界から銘柄を選定します。このように相関の低いものをポートフォリオに組み入れることですべての銘柄が下落するリスクが軽減できます。

また信用取引をすることで売り建ても可能となりますが、初心者の方は売り建てからスタートすることはオススメできません。買い建てである程度含み益を出した後に、リスクヘッジとして買い建てと同じ銘柄を売り建てるスタンスが望ましいと考えます。

ネット証券会社のHPを使って冷静な投資判断を

投資の世界はメジャーリーグ級のプレイヤーと草野球の選手が同じ土俵でゲームをしています。またお互いの顔を見ることができませんので騙しあい、煽り、出し抜きが横行しています。私は他人と違うと思いがちですが、それは投資で失敗する一歩手前かもしれません。この投資の世界で生き残り、ステージを一段一段踏み上げていくために、冷静な判断力が必要です。そのためにネット証券の情報やツールをフル活用して“負けない”投資術を磨きたいものです。

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