起業の資金はどうされたんですか?

資本金は500万円です。300万円は現金です。私と取締役で半々で準備しました。ただ、人材紹介業を営む場合、資本金の額は500万円が最低必要です。残りの200万円をどうするのか?で、悩んでいるときに行政書士の先生から、ある提案を貰いました。それは現物出資です。現金の代わりに200万円分の現物出資で補いました。その現物には車や事務所OA機器、パソコンなどです。
現金300万円と現物出資の200万円で合計500万円を資本金として登記しました。

無事に人材紹介の許可の申請も取ることが出来て事業をスタートさせました。何としてでも、人材紹介業で起業したかったのでこの知識は有り難かったです。


その後、資金調達はされましたか?

この後、資金調達は3回程行なっています。最初は運転資金で借入を行ないました。1回目は500万円。西武信用金庫からです。顧問税理士から勧められました。「会社を安定的に成長させるためには、ある程度の資金を持っておくことが大切です」とアドバイスを受け、さらに「借入が出来るうちに借入をしましょう」と勧められたからです。

1回目は決算書を出す位でした。あとは顧問税理士のフォローに従い書類の作成をしました。2回目は※中小企業金融円滑法の終了に伴う借入です。(※2008年のリーマンショックによる急激な経済不況の中、中小企業を守る目的として施行された期間限定の法令 2013年3月末で終了)
簡単に言うと資金調達の条件などが緩和されていて中小企業には助かる法令だったのですが、それが終わる前に銀行の融資枠を増やそうということで、1,000万円を西武信金から借入ました。これは融資枠を増やすことを目的としているので、最初に借りた500万円の残債を差し戻しで1,000万円に枠を広げました。その後の3回目には運転資金ではなく、新規事業の設備資金として日本政策金融公庫からの500万円の借入を行ないます。

これは事業計画書を作成し、設備に係る費用とそこに係る採用コストと教育費を算出し、顧問税理士にアドバイスを受けながら作成しました。今現在、事務所の引っ越しに伴う資金調達も検討中です。セミナールームを併設した場所に引っ越す予定です。

最初の1回目は運転資金で、2回目は融資枠を拡げるため、3回目は新規事業のため、現在はセミナールームも併設している事務所を借りるために借入を検討中です。