JPX日経インデックス400

こんにちは。今回は、昨年発表になった「JPX日経インデックス400」についてお話していきます。もはや、初心者から、投資上級者まで、投資の定石となった感があるインデックス投資。 そのインデックス投資に新しい選択肢が生まれることとなりました。

とその前に、「NISA(少額投資非課税制度)も始まったことだし、投資をそろそろ始めてみようか。」とお思いの投資初心者の方にインデックス投資とは何ぞや、をちょっとお話しておきましょう。

インデックスとは、株価指数のことです。今までに、「日経平均株価」という用語を聞いたことがあるでしょう。 「日経平均株価」は、東証一部に上場している企業から225銘柄を選定して、平均することで算出する株価の指数です。一番ポピュラーな指数ですね。 そして、「インデックスに投資する」というのは、その指数に連動するように運用している投資信託に投資するということです。 他にも、代表的な指数としては、日本でいうと、東証株価指数(TOPIX)、アメリカでいうと、ダウ工業株30種平均、ナスダック総合株価指数、ドイツのドイツ株式指数、中国の上海総合指数といったものがあります。

このように、種々ある株価指数。そこに新しくお目見えするのが、最近発表された「JPX日経インデックス400」というわけです。


「JPX日経インデックス400」ってどんな指数なの?


この「JPX日経インデックス400」、今までにない画期的な指数なのです。

どこが画期的なのでしょうか。

それは、この指数には「経営効率」が反映されるということです。その点従来の指数とは性格が異なるのです。

今までの株価指数において、どのように組み入れ銘柄が選定されていたかをご存知でしょうか?

多くの代表的な指数の組み入れ銘柄は、時価総額の規模や売買代金の大きさを基準に選定されていました。時価総額はマーケットが評価した企業価値を示し、売買代金は、その銘柄の流動性を表すので、選定基準として選好されているわけですね。

この時価総額の規模や売買代金をもとに銘柄を選定する方法は、アジアや米欧の代表的な指数において採用されています。

われらが日経平均は、東証一部上場企業から、流動性、業種バランスなどが考慮された225社で構成されて算出されています。

では、「JPX日経インデックス400」においては、どのように経営効率が反映されるのでしょうか?

JPX日経インデックス400指数の算定基準となる企業は、ROE(自己資本利益率)を基準として選出されます。

このように経営指標をもとに、指数が作られるのは今回が初めてということで、大きな注目を集めているのです。