株式や投信などを通して資産運用を行うにあたり、情報収集は必要不可欠です。皆さんは今、どの様な方法で情報収集をされているでしょうか。
もちろん、決算短信や経済指標などの目的の情報があるならば、インターネットからそれらを入手することは可能でしょう。しかし、せっかく調べた情報も、見落としや読み違いによって投資に活かすことができなかった、というのはよくある話です。むしろ、誰もが経験のある事かもしれません。
そこで、お勧めの情報収集方法の一つとして、今後複数回に渡り証券会社や銀行などの金融機関が発行するレポートからの情報収集についてご紹介します。
初回の今日は、発行されるレポートの種類と、その中でも特に「アナリストレポート」と呼ばれるレポートを読むメリットについてまとめます。
アナリストレポートとは?
証券会社や銀行等では、市場調査や経済分析等の専門家であるアナリストが、その分析結果などを投資家向けにレポートとしてまとめています。
もちろん専門家の意見だからといって確実に信頼できる保証はありません。しかし「どのタイプのアナリストがどの様な分析・予測をしているのか」を理解する事は、自分なりの相場感を掴む上で大いに参考になります。
尚、分析の専門家の方々は担当領域により、下記のように分けられます。
◯アナリスト
投資家に人気のある特定の業界に関する動向の分析や、個別企業の業績予測などの専門家。
◯ストラテジスト
投資戦略を立案する専門家。主に外資系証券会社や投資信託会社、投資顧問会社に在籍し、投資戦略を立案する人のことをいう。
◯エコノミスト
世界経済や国家経済の動向など、マクロ分析の専門家。この中でもアナリストが作成する、業界や企業の業績・動向分析のレポートが「アナリストレポート」と呼ばれ、個人の運用者の方にとって特に馴染みやすいものとなります。
ちなみに個人投資家が読むことができるのは、主に証券会社のリサーチ部門が書いたレポートで、口座開設する事で無料での閲覧が可能です。