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(写真=Thinkstock/Getty Images)

10日の東京市場は、ドル円相場が124円台前半で始まり、小幅な値動となった。海外市場に入ってもそのトレンドは変わらず、ロックハート米アトランタ連銀総裁の「初回利上げの時期は近い」などの材料があったものの、124円台半ばでニューヨーククローズとなった。

11日の東京市場は、中国人民銀行が人民元の切り下げを発表したことで、ドル高の流れとなった。ドル円相場は、124円台後半まで上昇した。海外市場でもその流れは続き、一時、125円22銭まで上昇した。

12日の東京市場でも、再び、中国人民銀行が人民元の基準値を引き下げたことで、ドル円相場は、一時、125円29銭まで上昇した。しかしながら、中国がドル売り元買いの介入を実施したことでその流れは一変、124円台まで下落した。

その後は海外市場でもその流れは続き、一時、123円78銭まで下落した。その後は、米国株などが下げ渋ったことで、124円台まで値を戻してニューヨーククローズとなった。

13日の東京市場でも、3日連続で人民元の切り下げが行われ、ドル円相場は、124円05銭まで下落した。しかしながら、その後は、人民銀行幹部が、人民元相場の安定化を目指していると述べたとの報道がなされたことで、124円台半ばまで上昇した。海外市場に入ると、米小売売上高が市場予想をやや上回ったことでさらにドル買いの流れとなり、一時、124円64銭まで上昇した。

14日の東京市場は、人民元基準値が3日ぶりに前日より元高で設定されたことで、ややリスク回避的流れが和らいだ。124円台半ばで推移していたものの、休暇シーズンということもあり、相場は停滞した。海外市場では、米10年債利回りの低下から、124円台前半まで下落した。


今週の為替展望

今週注目される経済指標は、17日の4-6月期GDP、18日の米7月住宅着工件数、19日の7月貿易収支、米7月消費者物価、20日の米7月中古住宅販売件数、米7月CB景気先行総合指数などである。

今週の外国為替市場は、先週の人民元ショックからは落ち着きを取り戻したものの、中国経済の減速は明らかであり、リスクオフの展開から円が買われやすい地合いといえるだろう。さらに、中国の景気減速が米国の利上げタイミングに影響を与える可能性もある。

また、テクニカル面は、週足ベースのボリンジャーバンド(期間20週)のドル円のローソク足は、1σを程度で、週足14週のRSIにおいても60%程度と、あまり過熱感は感じられない状況である。

以上を考慮すれば、引き続き、黒田ラインを根拠に上値の重い展開が想定される。中国発の世界経済の減速懸念から、リスク回避の円買いの流れとなる可能性もあるため、弱気で考えるのが妥当である。

注意点としては、米地区連銀総裁等からの利上げに対する強気発言が相次いでいることから、やや後退した9月利上げ観測が再燃することによる円安トレンド、小休止した人民元の切り下げの動きにも引き続き注意すべきだろう。(ZUU online 編集部)

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