動画サイトから話題が拡散する

また、このR32ブームの再燃を後押しする要因として動画サイトの存在も指摘される。アメリカでR32に乗っていたら、フェラーリよりも注目されたという映像が動画サイトにアップされており、そこには街行く人々が次々にR32のドライバーに「本当にGT-Rか?」「合法なのか?」「ワォッ、サイコー!」と驚きの声をかけている様子が映し出されている。

57万回も再生されているその動画が、さらに各方面に拡散するなかで、新たなR32ファンを獲得している可能性も考えられよう。加えて、映画「ワイルド・スピード」でGT-Rが登場したこともユーザーのハートを掴む一因となった。この映画を通じて、GT-Rはジャパニーズ・チューンド・カーとして強烈なプレゼンスを発揮したからである。

慢性的な需給ギャップが続く

R32の中古車在庫は年々減少しており、その希少性は高まるばかり。一方でアメリカのディーラーの買い付けが増えているとなれば、この慢性的な需給ギャップは、当然、価格で解決するしかなくなる。裏を返せば、ディーラーの買い付けができなくなるほどの高値を出さない限り、需給ギャップを解消するのは困難ということになる。その高値がいくらになるのかは現時点では全く想像がつかない。R32の中古価格が落ち着きを取り戻すのは、かなり先の話になりそうな雲行きだ。(ZUU online 編集部)