アナリスト
(写真=PIXTA)

日々目まぐるしく変化する経済の世界では、投資銀行や証券会社、投資信託会社などが水面下で様々な情報にアクセスし、激しい競争を繰り広げている。金融機関の花形のポジションでキープレーヤーがストラテジスト、エコノミスト、アナリストと呼ばれる専門家たちだ。横書きの肩書で、具体的に何をしているのか知らないという人も多いだろう。それぞれの仕事はどんなものなのだろうか?


ストラテジスト セクション別に投資戦略を立てるプロ

「strategy(=戦略)」から派生した言葉で、文字通り投資戦略を立てるプロフェッショナル。投資銀行や証券会社、投資信託会社、投資顧問会社など各金融機関がストラテジストを配置している。株式・債券・為替・商品など取り扱う投資戦略をセクション別に分けている金融機関が多い。ストラテジストになるための特別な資格というものはないが、最前線で活躍する現役のストラテジストには、証券アナリストや公認会計士、ファイナンスMBAなどの資格を有している人がいる。

主な仕事は、政財官の要人やエコノミストとのパイプを使い産業や企業の動向、市場の需給要因など様々な情報を取集してマクロ・ミクロレベルで分析し、投資戦略や資産配分を決定する。金融の専門知識と情報分析力を活かしファンド・マネージャーや機関投資家に対し、投資戦略を提言する。

ZUU onlineの定期寄稿者の中では、山本雅文マネックス証券 シニア・ストラテジスト、広木隆氏が同社チーフ・ストラテジスト。


エコノミスト 経済動向の調査・分析・予測が仕事 メディア出演が多い

経済学者や経済研究者などの専門家で、経済の動向を調査・分析・予測することが主な仕事となる。ストラテジストと同様、金融機関やシンクタンクに加え、官公庁や大学などの研究機関に在籍しているケースが多い。世界銀行や国際通貨基金(IMF)などの国際機関でもエコノミストが活躍している。

エコノミストになる特定の資格はないものの、大半のケースでは大学の経済学部で経済の基礎を学び、大学院で経済学を専攻している専門家が多い。複雑な経済情報の収集が鍵となることから、情報収集能力だけでなく、コンピュータープログラムを用いた分析能力も求められる。

在籍する組織によって情報の発信方法が若干異なり、証券会社では、主に投資家を対象に経済情報の分析や調査結果の報告、経済の展望などの情報を提供する。またシンクタンクなどでは、より幅広く経済に関する情報を発信することも重要視され、学会やメディアを通して様々な提言を行う。ストラテジストと比較すると、より表に出て情報を発信する機会が多くなり、テレビの経済番組のコメンテーターとして活躍するエコノミストも多い。

ZUU onlineの定期寄稿者の中では、会田卓司氏がソシエテジェネラル証券 東京支店 調査部 チーフエコノミスト。


アナリスト セクター別に企業動向を分析して株価評価や予測を立てる

証券会社や銀行をはじめとする金融機関に在籍するアナリストは、増資や新製品の開発などの企業動向や企業収益、財務状況などを調査・分析して株価の評価や金融の先行きの予測を立てる専門家。分析の対象は経済だけにとどまらず、政治情勢など経済への影響が大きい情報やデーターの収集や調査も行う。電気・自動車・製薬などセクター別、国内・アジア・グローバルなど地域別に担当分野が細分化されていることが多い。

アナリストは「クレジットアナリスト」、「セルサイドアナリスト」、「バイサイドアナリスト」に分類されることもある。

「クレジットアナリスト」は、格付機関所属で主に企業の信用力に関する分析に従事し、企業の元利金支払能力を順位づけし、負債投資家へその分析結果を提供する。「セルサイドアナリスト」は証券会社の調査部門などに所属。企業の成長性や収益性をベースに株式価値を判断し、機関投資家などに投資情報を伝える。「バイサイドアナリスト」は、投資商品を購入する信託銀行や生命保険・損害保険会社などの機関投資家側に所属する。セルサイドアナリストと比較すると、特定の業種に絞って専門的に調査をするより、広範囲に業種をカバーして様々な業種・企業でポートフォリオを組み立て分析する。

ZUU onlineの定期寄稿者の中では、藤本誠之氏がSBI証券 投資調査部シニアマーケットアナリスト。 (ZUU online 編集部)

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