カレンダー
(写真=Thinkstock/Getty Images)


木村佳子の「元祖カレンダー投資入門」(2)

配当と株主優待をもらいながら、忙しい人でも初心者でも株式投資でゆっくりしっかり資産運用する方法として「カレンダー投資」があります。

前回はその始め方として、チャートが横ばいになっている銘柄で、つぶれそうもないビジネスモデルの会社をまずピックアップしようというお話をしました。

チャートが横ばいになっている銘柄で、つぶれそうもない会社を何社か選び、その会社の配当と優待の権利確定日を「Yahooファイナンス」などで調べます。


上場企業の本決算月と中間決算月を把握する

権利確定日とは企業が株主に配当や優待を送るとき、いつの時点の株主に送るかを決める日のことで、たいていの会社は本決算月と中間決算月に権利確定日を設けています。

たとえば3月末本決算なら半年後の9月が中間決算、2月本決算なら+半年で8月が中間決算になります。4月本決算+半年で10月中間決算、5月本決算なら11月中間決算、6月本決算なら12月中間決算という具合です。

本決算と中間決算が逆転している組み合わせもありますが、本決算+半年という基本は変わりません。

権利確定日は本決算や中間決算月の月末になっていることが多いものですが、ごくまれに15日や20日になっている会社があります。Yahooファイナンスや会社のホームページに掲載している「個人投資家の皆様へ」「配当、優待」などの案内ページを確認するといいでしょう。


配当や優待が毎月届くように選択する

買いたい会社を決算月別に6銘柄選んだら、予算に応じて買えるものから買っていきます。1年は12ヶ月ありますが、決算月の違う6銘柄を選び、全部揃えたら、一年中、所有している銘柄から順次、配当か優待が届く「カレンダー投資」の完成です。

実際に配当や優待が送られてくるのは権利確定日からおおむね3~4ヵ月後です。3月末が権利確定日なら届くのは6月末~7月初旬ということになります。

銘柄は一度に全部そろえる必要はなく、ボーナス月に1銘柄、端株取引や積み立てでいずれ単元化(優待の権利が取れる株数)という具合に無理なくそろえていきます。


「元祖カレンダー投資」の運転目標

そもそもこの取引は「よい情報が出た銘柄への飛びつき買いで高値つかみ」「いつ買い、いつ売ればよいかわからない」という問題を避けるために考案したものです。従って、「カレンダー投資」では以下のような運転目標を設定しています。

①横ばい株価でいつ買っても価格差が小さい……買うタイミングで悩まなくて済む。
②配当と優待を金額換算し、投資金額+得たリターンが多くなれば基本的にいつ売っても得……初心者でも売るタイミングを決断しやすい。
③6銘柄のうち、大幅に利益が得られそうなものがあれば売り、空白になった月にまた、横ばい株価でつぶれそうもなく、配当や優待が好きな銘柄を新規に買って埋めておく。
④どれか値下がりして保有に不安がある銘柄がある場合は、大幅利益獲得銘柄と抱き合わせで売ることで年間トータル利回り向上を図る。

「これならできそう!」と感じる人は多いのではないでしょうか?

さて、次にいくつか押さえておくべきポイントをお話します。