日本と比較してみると…

一方、日本ではどうだろうか。武蔵野大学講師の舞田敏彦氏が2014年の厚労省「賃金構造基本統計調査」を使って試算した「129職業の年収ランキング」をみると、1位が航空機操縦士(1712万円)、2位が医師(1154万円)、3位が大学教授(1073万円)、4位が弁護士(1035万円)となっている。トップ10ではほかに記者、歯科医師や公認会計士、税理士、不動産鑑定士などが入った。日本の上位には医師や弁護士、会計士など、資格系の職種が多く含まれていることがうかがえる。

アメリカの年収ランキングを見ると、日本と同様に「医師」「弁護士」が上位に入るものの、3位の「マーケティングマネージャー」や4位の「ITマネージャー」のように資格系以外の「マネージャー職」が多く含まれているのが分かる。

アメリカの場合、日本に比べてヘッドハンティングが盛んに行われているため、一般的には、同じ職種であっても転職するたびに年収が上がっていく構造となっている。こうしたキャリア形成の違いがマネージャー職の年収を押し上げているのかもしれない。(ZUU online 編集部)

【関連記事】
中国の五大富豪の職業は何?4位は女性、1位は極貧からの不動産王
中国上場企業の給与トップ100調査、大学院卒はもはや出世に必須?
中国で学歴詐称した政治家やタレントが袋叩きにされない理由
米板挟みで追い詰められる韓国・文在寅大統領 反日姿勢の軟化の真意と対米中関係の行方
アメリカ大統領たちの「中国政策」と日本の立ち位置