大学とコラボすることの意味

近年、業種業態や産学の壁を乗り越えてコラボを進めていくオープンイノベーションといわれるチャレンジが注目されている。

従来の取引先との連携だけでは限界がある百貨店業界でも、異業種間コラボレーションによって新たな存在価値を発揮する可能性を秘めているといえる。

とりわけ大学とのコラボは、相手先の大学が立地する地域産業や行政との連携も図ることができるため、食育普及や地域産業の活性化などの社会的な課題に主体的にかかわることが出来るため、社会や消費者の実生活やニーズにより近く、より深く寄り添った企業活動が期待できる。

複数の学部を有する大学とコラボを進めるなら、商品開発だけでなくマーケティングや文化・芸術など様々な分野での協業が可能になり、可能性はますます広がることになる。

百貨店が長年培った高品質で高付加価値な商品販売のノウハウをベースにした、産学連携という新しい挑戦は、業界全体が厳しい状況にある百貨店にとって、事態を改善するために今取れる有効な手立ての1つといっていいだろう。(タカクサキ アキラ、流通プランナー)

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