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(写真=PIXTA)

世界各国の成人の英語能力を指数化した「EF英語能力指数」の2015年版が発表され、日本は70カ国中30位となったことが分かった。隣国では韓国が27位と日本の少し上、中国は47位と日韓をかなり下回った。

この指数は、スイスに本部を置く世界最大級の私立語学学校、イー・エフ・エデュケーション・ファースト(EF)が2011年から毎年公開している、世界最大の英語能力ランキングだ。2015年版は、2014年の1年間に同社のオンライン英語試験を受験した約91万人分の結果を基に、世界70カ国・地域の順位がつけられている。

順位付けに使われたテストは全部で2種類あり、1つはインターネットが使える成人なら誰でも受けられる無料のテストで、もう1つは同語学学校の英語クラスに登録する際に受験が必要とされているテストだ。両テストとも、文法、語彙、リーディング、リスニングのセクションから構成。一国のスコアはその国の受験者のテスト結果を平均したもので、受験者数が400人以上の国のデータのみが使用された。

気になるランキング結果だが、予想通りというべきか、上位には欧州諸国、特に北欧諸国がずらりと並ぶ結果となった。欧州のなかでも順位が低かった国はフランス。自国の言語を大切にしているだけあってか、30位の日本よりさらに下の37位だった。

アジアトップは、英語が公用語のシンガポール。全体では12位となった。では上位20位のランキングを以下に紹介したい。


ランキング結果(上位20カ国) 上位はヨーロッパ勢

1位 スウェーデン
2位 オランダ
3位 デンマーク
4位 ノルウェー
5位 フィンランド
6位 スロベニア
7位 エストニア
8位 ルクセンブルク
9位 ポーランド
10位 オーストリア

11位 ドイツ
12位 シンガポール
13位 ポルトガル
14位 マレーシア
15位 アルゼンチン
16位 ルーマニア
17位 ベルギー
18位 チェコ
19位 スイス
20位 インド

では日本やお隣の韓国・中国について詳しく見てみたい。


日本30位 アジアワースト2の政府教育支出

今年は70カ国中の30位となった日本。63カ国中26位だった昨年とさほど変わっていない。アジアの中では、シンガポール、マレーシア、インド、韓国、ベトナムに続く6位だ。平均よりはやや高い順位であるものの、日本は先進国かつ英語教育が盛んな国であるといったことを鑑みると、この順位は低いと言えるかもしれない。

今回のランキングが発表されているEFのウェブサイトには、参考資料として1人当たりの国民総所得、インターネット普及率、教育支出(国家予算のうち教育支出が占める割合)、平均就学年数(25歳以上の人が受けた教育年数の平均)、人口のデータも合わせて掲載されている。

このデータによると、日本の1人当たりの国民総所得は3万7550ドル(約462万円)、インターネット普及率は86.3%、平均就学年数は11.50年と、世界平均の2万7845ドル(約342万円)、56.8 % 、9.2年を大きく上回っているものの、教育支出は9.5%となっており、世界平均の14.0 % をかなり下回っていた。

日本の教育支出は、データのあるアジア14カ国の中で何とスリランカに次ぐワースト2位だ。このデータから、日本では多くの人がインターネットを利用し、長い期間勉学に励み、また所得が比較的高いなど英語を習得するのに良い条件が揃っているものの、政府が教育にさほど力を入れていないことがよく分かる。