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(写真=PIXTA)

おはようございます。まるで「テロに屈しない」と言うような海外市場となっています。米国の利上げは懸念されるものの世界的な金融緩和傾向に変わりはなく、世界的な経済の拡大が期待されることで強含みに推移しているということでしょう。地政学リスクが高まっていることで原油価格が上昇し、株価を押し上げている面もあり、まだまだ波乱もありそうです。

日銀の金融政策決定会合を控えているときは「追加緩和があるかもしれない」ということで売り難さが見られますがなければないで次にあるのではないかとの見方になり、あればあったで素直に好感することになるのでしょう。米国でのドル高を嫌気する動きが出てくると日本市場にも影響してきそうです。

懸念された欧米株が堅調、特に米国株が大幅反発となったことや為替が円安に振れたことが好感されて買い先行となりそうです。昨日の大幅下落もフランスでのテロの影響で世界的な経済への影響を懸念して欧米株も売られるとみての大幅安であり、いい意味で肩すかしを食った感じで大きな反発となりそうです。昨日大きく売られたものや資源株などを中心にしっかりと戻すのではないかと思います。

1万9500円~600円水準を再度抜けてくるかどうかということになりそうです。今度は1万9700円水準をしっかりと抜けて2万円を試す動きになるのだと思います。1万9500円~600円水準でもたつくようであれば、まだ調整もあるのでしょうが、追加緩和期待などもあって買い戻しを急ぐ動きもありそうです。


本日の投資戦略

欧米株式市場ではパリのテロの影響がほとんどなかったということになりそうです。米国では週末に大きく売られていたことでの反動もあったものと思います。これからも折に触れて「地政学リスク」などが取りざたされてきそうですが、米国の利上げを織り込みつつ堅調な地合いが続きそうです。

フランスのテロの影響は直接的にはほとんどないと思いますが地政学リスクなどはまだまだ懸念材料となるのでしょう。ただ、追加緩和期待が強まり、金融緩和傾向、円安傾向が続く中で企業業績の好転も期待されることから基調は強含みに推移して行きそうです。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 <現・ アルゴナビス > 、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

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