オンライン取引

(写真=Thinkstock/Getty Images)

ネット証券の魅力はいくつもあるが、最大のメリットは何といっても手数料の安さだろう。証券取引のIT化を図ることで、人件費などのコストを削減し、対面証券に比べて格安の手数料を実現している。口座開設費用や管理料も無料のところがほとんどで、お金を口座に入れていなくても、口座開設さえしていれば様々なサービスを無料で利用できる証券会社も多い。ここでは、ネット証券を手数料で選ぶ際のポイントをみていこう。

手数料には定額制と約定代金制の2種類ある

まず、最初にチェックしておきたいのは、ネット証券の手数料は大きく分けて2種類あることだ。すなわち、1日の約定金額の合計にかかる「定額制」と、1回の取引金額にかかる「約定代金制」である。どちらがオトクかは、投資スタイルによって決まってくる。

たとえば、毎日何度も取引をするデイトレーダーには定額制が向いている。取引ごとに手数料がかかるより、1日の取引合計金額に手数料がかかるほうがオトクだからだ。一方、年に数回程度しか取引をしない投資家には、その都度課金される約定代金制のほうが経済的と言える。ご自身の投資スタイルによって、手数料の種類を選択してみよう。

次にチェックしたいのが定額制・約定代金制ともに取引金額ごとに手数料が変動する点である。投資は余裕資金で行うのが基本であるが、具体的にどのくらいの資金を投資するかを決めておいたうえで比較するのも良いだろう。ネット証券には一定の金額未満の取引の手数料が無料だったり、「口座開設から○ヶ月は手数料無料」といったサービスを設けているところもあるので合わせて検討したい。

ネット証券各社の手数料を比較してみよう

それでは上記を踏まえたうえで、主なネット証券各社の手数料を比較してみよう。一口に手数料といっても、条件やサービスの内容は様々なので、その中からご自身にとって最も「お得なネット証券」も見つけることが大切である。ここでは特に重視したいポイントを整理して、筆者が選んだネット証券各社の手数料を紹介したい。※手数料は全て税抜で表記

▽ライブスター証券は、約定代金制で最も安い。現物の約定金額が10万円以下で80円。

▽松井証券なら10万円以下の取引手数料は無料。さらに、信用取引口座を開設すれば6ヶ月間は、現物取引1日の約定代金の合計30万円まで手数料が無料となる。

▽SBI証券は、20万円以下の定額制では最もオトク。また、約定代金がいくらであっても全般的に手数料が低めに設定されている。

▽カブドットコム証券は、満60歳以上の人は10%引きとなる「シニア割引」などを実施している。定額制はなく、全て約定代金制。

▽マネックス証券は、デイトレード片道分の手数料が実質無料となる。

▽丸三証券では、銘柄や取引回数に関係なく、1日の約定代金の合計の0.08%が手数料となる。また、口座開設後2ヶ月間は手数料が無料。

▽楽天証券では、約定代金10万円以下の現物取引手数料が139円。デイトレードの片道分の手数料は無料となる。

▽GMOクリック証券は、1日定額プランの場合、約定合計額300万円超えで、100万円ごとに加算される手数料が269円。取引金額が大きくなるほど、オトクになる。

以上の通り、主なネット証券の手数料のチェックポイントをまとめてみた。どのネット証券も安く設定されているが、運用する金額、取引の頻度など多様なニーズに配慮して各社とも独自の工夫をしているのが分かる。

たとえば、最初は少額の投資資金で取引を始めて、慣れてきたら徐々に金額を増やそうと考えている人には、複数の口座を開設して使い分けた方が有利に働く場合もある。まずはご自身の投資金額、取引の頻度を検討したうえでどこが最適かを吟味してみよう。