(撮影=ZUU online 編集部)
(写真=HPより)

三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> の三菱UFJ銀行が「金融×IT」を駆使して革新的なサービスや仕組みを生み出す「フィンテック」の事業化推進の取り組みを加速させている。フィンテックベンチャーを支援してきた従来の取り組みに続き、さまざまな支援を提供する「MUFG Fintech アクセラレータ」を開催することをこのほど、同銀行が明らかにした。

フィンテックとは「金融(Finance)」と技術「(Technology)」からの造語で、金融、決済、財務サービス分野でITを活用することで、イノベーションを起こす源泉になると期待されており、その一つとしてはブロックチェーンなどが注目されている。ほかにも、モバイル決済ソリューションや、貯蓄や投資をサポートするアプリなどさまざまなかたちの事業化が進みつつある。

同グループではかねてより、フィンテック事業への支援を推し進めてきた経緯があり、フィンテックベンチャーを募り、将来有望な事業を掘り起こす「三菱東京UFJ銀行 Fintech Challenge」も実施してきた。

今回、三菱UFJ銀行は「MUFG Fintech アクセラレータ」を主導し、フィンテックを用いた事業を立ち上げようとするスタートアップとの「オープンイノベーション」による取り組みを進める。同プログラムでは、応募した事業の中から選定して、事業プランのブラッシュアップ、プロトタイプの構築支援、事業プランの方向性に合わせたパートナー選定、アライアンスなどの各種支援の提供がおおなわれる予定だ。

MUFG村林CIO
講演するMUFG 村林聡CIO (撮影=ZUU online 編集部)

同社は12月18日にプログラムへ応募する事業プランの募集を開始するとともに、第一回 プログラム説明会を開催。MUFGのフィンテックへの取り組みや、プログラムそのものについての姿勢を解説する機会を設けた。

同会では、MUFG執行役員専務の村林聡グループCIOが挨拶に立ち「消費者目線では、まさに、これまでの社会通念が破壊されるほどの利便性向上が起きている」とITの活用の巨大な影響に言及。同氏は「金融分野でも変化に迅速に対応しなければならず、そのためにもオープンイノベーションの精神で外部からアイデアを取り入れていかなければならない」と積極的に取り組む姿勢を示した。

また、専門家や三菱UFJ銀行社内の人材からのアドバイスや、ビジネスマッチング、三菱UFJキャピタルからの出資検討などさまざまな特典があり、ベンチャー事業の立ち上げにさまざまなサポートを得られる点は魅力だと言えそうだ。

MUFG Fintech アクセラレータの今後の予定としては、2016年1月に第2回の説明会を予定。書類選考による一次選考を通過した応募者は、二次選考として面接に参加。その後、アクセラレータ・プログラムを実施し、3~4カ月のプログラムの後に、デモデイと呼ばれるプロダクトを発表する機会でプレゼンをする機会を得られるとのことだ。(ZUU online 編集部)

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