「中国政府がビットコイン採掘用の電力価格を吊り上げ、ビットコインは200ドル以下まで下落し、独自の仮想通貨を採用する国がでてくる」「レンディング・プラットフォームの勝者と敗者が明確になる」と--。こんな予測を立てているのは、スペイン最大手のサンタンデール銀行が主催するFinTechプロジェクト、「サンタンデール・イノベンチャーズ」を手掛けているパスカル・ブービエ氏だ。
米投資会社ルート66ベンチャーズをトップ10グローバルFinTech企業に押し上げたブービエ氏はさらに、消費者信用重視で地盤の緩いオルタナティブ・レンディング・プラットフォームが苦戦を強いられる一方で、アリババやAmazonといった強者のSMEレンディング(中小企業向け融資)の需要が伸びるといった予想も立てている。
AppleとFacebookはペイメント事業強化
ブービエ氏の予言は以下のようなものがある。
「不履行に陥った住宅ローンの肩代わりを専門とするスタートアップが出現する」
「保険業界は銀行同様、イノベーションに着手するも消化不良のまま、スタートアップに美味しいトコどりを許すという1年に。ウェルス・マネージメントではB2Bスタートアップが大活躍」
「Apple Payの成功に気をよくしたAppleは、ペイメント分野に次々投資。FacebookやAlphabetも負けじとペイメントに力を入れるだろう」
FinTech勢力はロンドンからNY、シンガポールへ枝分かれ
FinTech業界自体の動きについては、中心地ロンドンからニューヨーク、シンガポールへと枝分かれしていくと見込んでいる。
「シリコンバレーの投資家達によるFinTech熱はピークを過ぎるが、NYのベンチャーキャピタルなどが後を引き継ぐだろう」
「FinTechは引き続きロンドンがリードするが、シンガポールに戦略的環境アセスメン卜(SEA)FinTechハブが一躍注目を浴びる」
「英国に続いて米国の銀行もスタートアップ支援を開始する」
果たしてこうした予測が当たるかどうか--。(ZUU online 編集部)
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