(写真=PIXTA)
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おはようございます。昨日は休日でしたが、日差しが春の日差しとなって来ているようです。この週末には「春一番」もあるようですが、株式市場はまだまだ冬の嵐の真っただ中という感じです。ただ、何度も同じことを言ってそれでも下落が続いてはいるのですが、大相場と言うものは「悲観のなかに生まれ」るわけですし、「夜明け前が一番暗い」ことも確かなことです。

そして、株価に底なし沼はないのですし、必ず上でも下でも「行き過ぎ」はあるのですから、冷静に「本当の状況」を見極めながら対処して行きたいと思います。

日本市場が休場中の欧米株式市場が大幅下落となったことや大きく円高に振れたことから本日の日本市場も売り先行、大きく下値を試すことになりそうです。世界的な景気鈍化懸念がパニック的な売りにつながっており、リスク回避の動きが急速に強まっているということです。政府・金融当局の何らかの具体的な対策が見られないと下値を探る動きが続くことになりそうです。

日経平均はCME(シカゴ市場)で1万5015円まで、1万5000円水準までの下落があり、日本市場でも大きな下落となりそうです。1万5000円までと言うと昨年12月からの下落率が25%となり、25日移動平均線からの乖離も12%程度、そしてPBRでほぼ1倍と言うことなので、現段階ではさすがに売られすぎと思います。為替もいったん1ドル=110円台に入って達成感からの手仕舞い売りもでており、飛び石連休の谷間ではあるのですが、1万5000円台前半をつけていったんは買戻しなどで戻りを試す動きになってくるのではないかと思います。

本日の投資戦略

日本市場が休場の間に欧米株が大きく下落、為替も円高に振れたことで本日の日本市場も大きく下落しそうです。ただ、為替も株式市場もちょっとした材料に過剰に反応しているという面もあり、ここから大きく下落するところからは底入れ感も出て来そうです。米国でも、52週高値を付けている銘柄なども見られ、何でもかんでも売られているということでもなく、業績が好調とされる銘柄、業績面から割安感が出ているものは底堅さもみられそうです。

引き続き世界的な金融の混乱となっているという感じです。多分にセンチメントの問題で特に何がどうしたということでもないなかで売られているのですから、ちょっとしたセンチメントの変化で一気に買い直されるということになるのだと思います。金融緩和をしたらしたで、「通貨安競争」と言われ、米国が利上げをしたら、景気が悪くなるというように悲観的に見過ぎているのだと思います。


清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 <現・ アルゴナビス > 、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

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